現代社会学部の江田英里香准教授が「貿易ゲームで体験!~世界経済の仕組みと経済のグローバル化!~」を開催しました
2022/11/21
現代社会学部社会防災学科の江田英里香准教授が11月12日、KOBEこども大学「貿易ゲームで体験!~世界経済の仕組みと経済のグローバル化!~」を、グランフロント大阪北館ナレッジキャピタルで小学生とその保護者8組に対して実施しました。当日は江田准教授が講師を務め、ゼミ生の山本健太郎さん、黒田柊弥さん、西本 翔さんがアシスタントを務めました。
今回行った貿易ゲームは、貿易に対する考え方や世界には裕福な国と貧しい国が存在する理由を、ゲームを通して学ぶことを目的にしています。
親子での参加ですが、子どもと大人が別れて子どもだけのチーム、大人だけのチームがそれぞれ4チームの計8チームを作りました。各チームに配布された封筒に入っている紙と道具を使い、丸や四角、三角の製品を作り、 “マーケット”で売って、お金を稼ぐというものです。製品を作る際は必ず封筒に入っている道具を使用し、決められた大きさでなければ、マーケットで売ることができません。封筒の中身は紙が多いグループ、道具が多いグループなど偏りがあり、製品を作って稼ぐにはグループ間の交渉が不可欠です。
参加者は、比較的作りやすく販売価格が高い製品を多く作成していましたが、途中、需要と供給のバランスの変化により、それまで高価で買い取られていたものが安くなるなど価格変動が起こりました。
各チーム、価格の変化に戸惑い落ち込む子や、新たに価格が高い製品を作ろうと意気込む子など、会場内は熱気に包まれました。
ゲーム終了後の振り返りでは、グループごとに工夫した点や頑張った点を発表し参加者全員で共有しました。その後、封筒の中身の違いは世界の国々の違いを表し、道具は「技術」、紙は「資源」、お金は「資本」、途中で起きた価格変動は「国際的な貿易の仕組みや協定の変化」、グループ間で行った交渉は「貿易や国際協力」を表していることを江田准教授が説明しました。
発展途上国の生活として、カンボジアの写真を使いながら日常生活の様子を紹介するなど、ゲームを通して自由経済がもたらす格差やこれからますます進むグローバル化した世界による多様性について紹介しました。
参加者からは「子どもが自分で作戦を考えて、工夫もできるとても楽しいイベントでした」「子ども以上に大人が熱中してしまった」「何も道具や資源がない中で、交渉を頑張った」「また機会があれば学校でも取り組みたい」といった感想が聞けました。