神戸学院大学

現代社会学部

防災女子が結成から10年を迎え、記念パーティーを開催しました

2024/07/08

参加した現役生と卒業生
参加した現役生と卒業生
卒業生有志から寄贈されたエプロンを身にまとってポリ袋調理
卒業生有志から寄贈されたエプロンを身にまとってポリ袋調理
オリジナルレシピを卒業生とともに調理しました
オリジナルレシピを卒業生とともに調理しました
トークセッションの様子
トークセッションの様子
清原桂子先生との座談会の様子
清原桂子先生との座談会の様子

ポートアイランド第2キャンパスにおいて6月23日 、「防災女子10周年記念パーティー」を開催し、現役学生13人、卒業生10人、教職員3人とスペシャルゲストとして、元現代社会学部教授で初代男女共同参画推進室長である清原桂子先生が参加しました。

神戸学院大学 防災女子は2014年6月に結成し、現在は防災を専門に学ぶ女子学生21人で活動をしています。発足当初から「女子力で災害を乗り切っていこう」をコンセプトとし防災啓発に取り組んでおり、活動が評価され、『ひょうご女性未来・縹賞』や『第22回 人間サイズのまちづくり賞 まちづくり活動部門 奨励賞』、『令和5年度 1.17 防災未来賞「ぼうさい甲子園」URレジリエンス賞(特別賞)』と多くの賞を受賞しています。

昨年、活動の際に受けた取材の中で、現リーダーの山室亜衣さん(現代社会学部4年次生)が「来年6月に結成から10年を迎えます」と話したことをきっかけに、“発足当初の先輩方の想いと今の自分たちの想いに違いがないか話を聞いてみたい”、“せっかくなら先輩から現役生までつながる場を持ちたい”という思いが沸き上がり、当企画の検討をスタート。子連れで参加する卒業生もいることから、お子さんも一緒に楽しめるアイスブレイクや、活動記録動画の制作、ランチは「みんなでポリ袋調理」をバイキング形式で楽しむなど懇親をはかるプログラムに加え、しっかり向き合って話をする時間も設けました。

トークセッションでは、現役メンバーと卒業生が混じった二つのグループに分かれて「今後の防災啓発活動に向けて」過去の経験から学んだり、現在悩んだりしていることを相談しました。また、卒業生が学生時代に取り組んだ経験が今どのように生かされているのか、社会人・親となった今思う女性目線の防災に対する思いなどを話をしました。

2020年3月に卒業した与田ひなのさんは、「西宮市水道局の職員として防災に関わる業務にも携わっています。防災女子の活動でいつも心得ていた“一人でも多くの人の命を守る情報を伝えたい”という思いは、今も変わらずもっています。2月の『にしのみや防災マルシェ』で防災女子の皆さんと活動をご一緒したように、これからも現役生の皆さんと防災啓発に取り組む機会が持てると嬉しいです」と話しました。

また、阪神・淡路大震災の経験からさまざまな被災地で男女共同参画と防災を伝えている、清原先生の座談会も行いました。各被災地で被災者の声を聞きながら復興事業に取り組んだ経験から、「妊娠・出産・授乳・生理など配慮の必要な当事者である女性たちが、他の人たちもまきこみながら意見・提案を言っていくことが大切。明確なコンセプトをもって具体的実践を積み重ねてきた防災女子の活動が20年、30年と続き、いざというときのための普段からの活動の提唱が引き継がれていくことを期待しています」と話しました。

当企画のプロジェクトを取りまとめた安福瑞希さん(現代社会学部3年次生)は、「先輩が活動されていた時の想いや、今どのように生かされているのかを聞き、共感できる部分がたくさんありました。また、清原先生から女性である私たちだからこそできることを提唱くださり、今後の活動の励みになりました。これからも、一人でも多くの人に“やってみたくなる防災”を伝えていきたいです」と話しました。

初代リーダーで2016年3月卒業の向井明以さんは「立ち上げたとき、10年も続くなんて思ってもみなかった。こうして多くの後輩がバトンを繋いでくれたことに、とても感謝しています」と喜び、卒業生有志で作った防災女子のロゴをプリントしたオリジナルエプロンを寄贈しました。