農水省主催「第1回みどり戦略学生チャレンジ」全国大会に現代社会学部の学生2人が出場します
2024/12/06
食料生産、特に農林水産分野での生産者の減少・高齢化や地域コミュニティーの衰退、地球温暖化や生物多様性の喪失などの課題に対応するため、農林水産省では2021年に「みどりの食料システム戦略」を策定しました。戦略の実現に向けて、「第1回みどり戦略学生チャレンジ」の地方大会が全国9ブロックで開かれ、近畿ブロック大会に出場した現代社会学部現代社会学科4年次生の安井大介さんと宮本拓さんが全国大会に出場する代表に選ばれました。
食料の調達、生産、加工・流通、消費の各段階で、2024年1月から10月にかけて環境負荷低減に取り組んできた近畿地区の高校生、大学生が11月29日、京都市上京区の近畿農政局に集まり、それぞれ4分以内で発表しました。大学・高専の部では28チームが出場しました。
安井さんと宮本さんは「地域の未・低利用資源『竹』の有効活用法の検討~TAKE TAKE1 資源循環型農業の提案~」と題して発表を行いました。ゼミで取り組んできた内容で、兵庫県内の放置竹林から伐採したマダケやモウソウチクを用い、花き栽培の培土や家畜飼料(採卵鶏)の飼料として活用するというものです。
花き栽培の培養土としては、竹堆肥や竹炭の混和が品質に好影響を及ぼすこと、採卵鶏のエサに5%の竹チップを混和することにより、生産性が維持され、生産コストを低下させるなど、竹資源を農業の現場でさまざまな形で利用できることを実証試験の結果に基づいて説明しました。
発表した安井さんは、「どの大学の取り組みも感心する内容でしたが、私たちの取り組みも負けていなかったと感じました。発表会の後には、交流会もあり、他大学の学生の意見や取り組みを知ることができて、非常に有意義でした」と話していました。
全国大会は2月8日、東京の農林水産省本省で開かれます。