現代社会学部の菊川ゼミ生が「神戸田んぼ応援団」を結成し、神戸市立井吹東小学校で児童と田植えをしました
2024/06/14
現代社会学部の菊川ゼミ生と神戸市立井吹東小学校の佐伯和恵校長、本学などが開講している「楽農アカデミー」第1期修了生で、これまで同校で稲作体験を実施してきた新宅雅美氏らが任意団体「神戸田んぼ応援団」を結成し、6月14日に同校で5年生を対象に「田植え体験」を行いました。
同校ではこれまで校内にあるビオトープを活用し、「田植え体験」や生き物観察を行っていましたが、さらに農業や環境、食育教育を充実させるために、「神戸田んぼ応援団」として菊川ゼミなどと協力体制を作りました。水稲栽培を行うには、田んぼの準備(耕うん、代かきなど)が必要になり、今年度は菊川ゼミ生が準備段階から関わりました。
田植え当日を迎え、5年生6クラス、合計約200人の児童が参加しました。午前8時45分からクラスごとに体験し、午後3時20分までほぼ1日かけての作業となりました。
初めに菊川講師やゼミ生が地球温暖化と農業をテーマに、農作業の大変さや、気温が上がると農業生産にも影響を与えることなどの話をしました。続いて、田植えの方法を実際の田んぼの中に入って指導しました。ゼミ生らは、稲を植える場所の目安を示すロープを持ち、田んぼの中で小学生の動きをサポートし、一緒に苗を植えました。児童らは田んぼに入ると歓声を上げ、「泥の中は冷たくて気持ちいい」、「田植えは楽しい。稲が育っていくのが楽しみ」などと笑顔で話していました。
菊川ゼミ4年次生で、井吹東小学校を2015年3月に卒業した大橋遼さんは、「田んぼ応援団に参加して、久しぶりに母校に帰ってくることができた。自分自身、田植えは初めてだったので、小学生たちと一緒に楽しむことができた。次は生物観察や稲刈りに向けて準備していきたい」と語っていました。
「神戸田んぼ応援団」では、この取り組みをハンドブック等にまとめ、神戸市内のほかの小学校でも「田植え体験」が広がるように活動を続けていく予定です。