現代社会学部
オルケスタ・デ・ラ・ルスのトロンボーン奏者・前田大輔氏が現代社会学部で講演しました
2024/05/30
日本が世界に誇るサルサバンド、オルケスタ・デ・ラ・ルスのトロンボーン奏者、前田大輔氏が、5月28日、現代社会学部現代社会学科の岡崎宏樹教授ゼミで講演を行いました。少年時代から現在に至るまでの歩みを振り返り、語り口は終始熱意にあふれていました。
前田氏は京都府長岡京市出身。相愛大学音楽学部在学中は主にクラシックの分野でトロンボーンを演奏していましたが、その後、ファンク、ソウル、ジャズ、サルサなど多様なジャンルに挑戦。2001年に訪れた米国ニューヨークで、911テロの惨状を偶然に目の当たりにしたことが大きな転機となって上京を決意。見事「オーディション」を通過してオルケスタ・デ・ラ・ルスの新しいメンバーとしてバンドに加入し、ベテランミュージシャンの中で研さんを積んで深いグルーヴを探求し続けました。編曲でも才能を発揮。近年はスターダスト☆レビューのツアーや城田優さんのミュージカルTOKYOにも参加するなど、活躍の場をさらに広げています。
講演中盤では、学生13人が1問1答の形式でインタビューしました。「音楽をやめようと思ったことはありますか?」「その苦難をどのように乗り越えましたか?」など、どんな問いに対しても真剣に答える前田氏の姿がとても印象的でした。
講演の終わりには、アドリブでの生演奏も披露していただき、つややかで豊かなトロンボーンの響きに心を動かされました。岡崎教授は「プロミュージシャンの世界を知ることで、音楽社会学の学びがぐっと深まったように思います」と話しています。