大学院総合リハビリテーション学研究科の小橋美月さんらの研究論文が「作業療法ジャーナル」に掲載されました
2025/04/03
大学院総合リハビリテーション学研究科医療リハビリテーション学専攻博士後期課程の小橋美月さんが中心になってまとめた研究論文が専門誌「作業療法ジャーナル」(三輪書店)3月号に掲載されました。
論文のタイトルは「地域在住高齢者における身体活動という言葉の認識」。著者はほかに今春、総合リハビリテーション学部作業リハビリテーション学科を卒業した出口凛緒さん、山田光詞さん、細田悠紀子さんと同学科の田代大祐講師、小川真寛教授です。
健康増進において重要な役割を果たす「身体活動」の言葉の意味について地域在住高齢者が明確に理解していない人が多いのではないかという問題意識が研究のきっかけでした。インターネットの調査(自由記述方式)で回答が得られた810人から、69歳以下や90歳以上の人や回答が不適切な人などを除外した737人の回答を分析しました。
そもそも「身体活動」とは、「安静にしている状態よりも多くのエネルギーを消費する全ての動作」と定義されます。また、日常生活における労働、家事、通勤、通学等の「生活活動」と体力の維持・向上を目的とし、計画的・継続的に実施される「運動」の二つに分けられるのが「身体活動」で、論文では「身体活動とは人にとって身体を使用した幅広い作業であり、作業療法士がその専門性である作業を通して健康増進を考える際に重要な概念である」と記述しています。高齢者にとっても、この身体活動量の確保、維持は重要です。
結果として、地域在住高齢者は身体活動について多様な理解をしており、中でも「身体の動き」や「運動」と理解している人が比較的多く見られました。「生活活動」や「運動」の両者を含めた回答より、どちらか1側面のみの回答が多く、「身体活動」について十分な認識を持っていないことが分かりました。
最後に地域在住高齢者に作業療法を提供する場合は、まずは「身体活動」という言葉の説明を行ったうえで、適切なアプローチをすべきだとまとめています。