総合リハビリテーション学部理学療法学科の下 和弘助教が体験型公開講座「健康づくりサポートプログラム」の第1回目を実施しました
2022/11/14
総合リハビリテーション学部理学療法学科の下 和弘助教が、11月5日にポートアイランドキャンパスで、「健康づくりサポートプログラム Program1 痛みに負けないカラダづくり!」を開催しました。
この企画は、軽い運動を習慣化することで起こるカラダの変化を体験し、痛みに負けないカラダづくりを目指す計3回で構成されたプログラムで、今回はその第1回目です。
当日は40~70代のさまざまな世代の方39人が参加し、片岡優妃さん、位田隼太郎さん(いずれも総合リハビリテーション学部理学療法学科 3年次生)、岡野誠さん、重村直希さん(いずれも同学部4年次生)、堂北絢郁さん(総合リハビリテーション学研究科医療リハビリテーション学専攻 博士後期課程)、丹羽祐斗さん(総合リハビリテーション学研究科医療リハビリテーション学専攻 博士後期課程)の6人の学生がスタッフを務めました。
プログラムは、下助教による講義からスタート。痛みに対して運動がもたらす効果を研究している下助教は、痛みには、傷等の原因がはっきりわかっている「急性痛」と体に傷が見当たらないが、なぜか痛みが続いている「慢性疼痛」があることを解説。そして、痛みは神経を伝わって最終的には脳で感じるもので、この経路で考えると痛みにはブレーキがかかるような作用があり、運動をすることで痛みのブレーキがかかりやすくなることがわかっている、とさまざまな研究事例を用いて説明しました。「痛みの原因がはっきりしない慢性疼痛に対しては、痛みのブレーキを鍛えることで痛みの強さを抑えることが可能である」と話しました。
「趣味活動など楽しいことをすると、痛みを忘れることがあるが、これは痛みのブレーキがかかっている状態である」とも話し、運動がもたらす効果を説明しました。
さらに、取り組む運動レベルについて「今より10分多く体を動かすことを意識しましょう」「普段動いている時にこれは運動になっているな、と意識することを増やしましょう」とアドバイスし、続けてストレッチなど手軽にできる運動を実践しました。
講義の後は体の成分が分析できる「In Body」を用いて脂肪・筋肉量を、「歩行テスト」で体の機能を測定し、参加者の現在の状態を確認しました。今後はこの測定結果を参加者にフィードバックし、継続したサポートを行います。
さらには今回の参加者の中から、限定9人の方に運動継続するための目標設定を心理学の知見からアドバイスをする「『じぶん』実験してみませんか?」と題したプログラムを12月18日に実施することを、心理学部の村井佳比子教授により説明がありました。
盛りだくさんの内容に、参加者は熱心にメモを取る様子や、相談コーナーで次々と下 助教に質問をする様子が見られ、参加者の健康に対する関心の高さがうかがえました。
次回の測定会は2月の開催を予定しています。