神戸学院大学

総合リハビリテーション学部

総合リハビリテーション学部 理学療法学科の下 和弘助教が「健康づくりサポートプログラム」を実施しました

2023/10/30

下先生によるグループカウンセリングの様子
下先生によるグループカウンセリングの様子
神経機能測定を運営する学生スタッフ
神経機能測定を運営する学生スタッフ
歩行測定の説明を行う学生スタッフ
歩行測定の説明を行う学生スタッフ
姿勢について説明をする下先生
姿勢について説明をする下先生
下先生と当日の運営を務めた学生たち
下先生と当日の運営を務めた学生たち

総合リハビリテーション学部 理学療法学科の下 和弘助教が、10月28日に有瀬キャンパスで、健康づくりサポートプログラム course02「痛みに負けないカラダづくり!」の第1回目を開催しました。

「人生100年時代」高齢者から若者まで、全ての人が元気に活躍し続けられる社会、安心して暮らすことのできる社会をつくることが重要であり、教育・ライフスタイル・働き方などを含めて、誰もがWell-Being であることが大切だと言われています。そのような人生を共に歩む「自分の心と身体」へのセルフケアの一助として、創設者・森茂樹博士(初代学長)が抱いた、予防医学への思いを継承し、総合大学の特徴を活かした「健康づくり支援プログラム」を2022年度よりスタート。今年度は総合リハビリテーション学部・栄養学部・薬学部そして心理学部の4学部が「食事」と「運動」そして「心」について考えるプログラムを5つのコースに分けて実施しています。

course02「痛みに負けないカラダづくり!」は、軽い運動を習慣化することで起こるカラダの変化を体験し、痛みに負けないカラダづくりを目指すプログラムです。当日は50~70代のさまざまな世代の方12人が参加し、総合リハビリテーション学部 理学療法学科生10人が運営スタッフを務めました。

体組成、骨密度、筋力、柔軟性、姿勢チェック、歩行(全身持久力)、神経機能検査(感覚神経機能、疼痛感受性など)8つの測定項目を設け、参加者の現在の状態を確認。計測後のグループカウンセリングでは、各計測内容と数値の説明と痛みと運動の関係性について話しました。

痛みには傷等の原因がはっきりわかっている「急性痛」と体に傷が見当たらないが、なぜか痛みが続いている「慢性疼痛」があり、痛みは神経を伝わって最終的には脳で感じています。最近の研究では、痛みにはブレーキがかかるような作用があり、運動をすることで痛みのブレーキがかかりやすくなることがわかってきており、筋肉を鍛えたり、少し息がはずむような有酸素運動などの全身を使う運動がよいと言われています。

下 助教は「かたい筋肉は負担がかかって痛みを起こす基になるため、筋肉を伸ばす体操を取り入れ、やわらかい筋肉を維持してみてください。自分の体重を支える筋肉を維持するのは、痛みの軽減だけでなく、健康な身体を保つためにとても大切です。ぜひ、本日おすすめした運動に取組んで、3カ月後にもう一度計測して痛みの変化などの身体の変化を一緒にみてみましょう」と語りました。

参加者からは、「知らないことを知ることができてよかったです」「これから運動をやっていきます」「学生の対応がとても丁寧で気持ちよかったです」等の声があがりました。

参加学生の声
総合リハビリテーション学部 理学療法学科 3年次生 山口知里
今回の測定会では、感覚(触覚、痛覚)、全身筋力、持久力、柔軟性、骨密度などの測定を行いました。参加者の皆様は、健康志向の高い方が多い印象で、運動習慣のある方が多いなと感じました。私が体組成計を用いて筋肉や脂肪、骨、水分など、体を構成する組成分の測定を行う際に、標準値との差や、上肢と下肢、左右での差など測定結果に興味を持っていただき、より健康な身体を目指そうとする意識が感じられました。測定会は現在の身体の状態を知ることができる良い機会になったと感じました。