総合リハビリテーション学部の香山講師が大丸神戸店でワークショップを実施しました
2024/04/30
総合リハビリテーション学部の香山芳範講師が4月27日にワークショップ「スポーツから学ぶユニバーサルな社会 ~ユニバーサルスポーツを体験しよう~」を、大丸神戸店で実施しました。
大丸神戸店とは、2018年に「地域社会の活性化と生涯学習の振興に関する包括連携協定」を締結し、将来を担うこどもたちの創造性を高めることを目的としたワークショップ「もとまち こども大学」を中心に、年間を通して多くの取り組みを実施しています。
今回のワークショップは、5月17日に開幕する「神戸2024世界パラ陸上競技選手権大会」の開催20日前PRイベントの一環として行われ、前半は9階イベントホールで香山講師によるセミナーを行い、後半は明石町筋特設会場へ場所を移し、3種のユニバーサルスポーツの体験会を実施しました。
小学生とその保護者6組16人が参加し、香山講師の進行のもと、総合リハビリテーション学部 社会リハビリテーション学科 3年次生の岡杏幸さん、田中心さん、関口萌夏さん、猪多星瑛さん、清川慧音さん、2年次生の瀬ノ田悠人さん、境春奈さん、竹原愛美さんの計8人がサポートを務めました。
前半のセミナーでは、ユニバーサルな社会をテーマに「スポーツと幸せの関係」について考えました。
まず、ユニバーサルな社会とは、年齢、性別、障がいの有無等に関わらず、誰もが暮らしやすい社会のことであり、そのことをスポーツで表現したのがユニバーサルスポーツであると説明しました。ユニバーサルスポーツは、障がいがあっても、大人でも子どもでも、その場にいる誰もが楽しむことができます。
次に、スポーツが予防医療に役立つという観点から、国をあげてスポーツが奨励されていることを紹介し、皆が主体的に心地よくスポーツに触れるためにはまず、自分にとっての心地よい状態を考える必要があると説明しました。「幸せとは何か」「どういう時に幸せを感じるか」について参加者それぞれが考え、小学生からは「ママや好きな人といる時」「遊んでいる時」などの意見が挙がりました。
続いて、5つの基本的欲求(「楽しみの欲求」「生存の欲求」「愛・所属の欲求」「力の欲求」「自由の欲求」)を紹介し、何を幸せに感じるかは人によって異なることを説明しました。そして、自分にとって比重の大きい欲求が何かを知り、それに時間とお金を費やすことが幸せに繋がると話しました。
最後に、自分がもつ基本的欲求の大きさを測るワークを行い、「一人で遊ぶより誰かと一緒に遊びたい」「ものごとに熱中しやすいタイプだ」などの50の項目から、自分に当てはまるものにチェックをつけ、チェック数をもとに欲求のバロメーターを作成しました。学生たちは、子どもたちに声をかけながらワークをサポートしました。
香山講師は、「今回のワークの内容をもとに、個性にあったスポーツを選び、人生をより良く幸せにしてほしい。そして、選択肢の1つとして、これからユニバーサルスポーツを体験してみてください」と話し、セミナーを締めくくりました。
後半は明石町筋特設会場へ場所を移し、ボッチャ・義足歩行・ブラインドランの3種のユニバーサルスポーツの体験会を行いました。学生たちは各ブースで体験の補助を担当し、ボッチャの得点を参加者と一緒に数えたり、義足を付けた子どもの介添えを行うなど、一緒にユニバーサルスポーツを体験しました。
参加した学生からは、「子どもたちが楽しんでくれているのが嬉しかった」「自分もユニバーサルスポーツについて学べて勉強になった」「子どもの頃の体験は大人になっても忘れないと思うので、そういった体験に貢献できてよかった」などの感想がありました。