神戸学院大学

総合リハビリテーション学部

作業療法学科の尾嵜遠見助教が神戸大学・SOMPOケアなどと連携して丹波市で認知症予防の実証研究を新たに始めました

2024/09/27

「脳ぴかエクササイズ」に取り組む人たち
「脳ぴかエクササイズ」に取り組む人たち
DVDを見ながらエクササイズ
DVDを見ながらエクササイズ

総合リハビリテーション学部作業療法学科の尾嵜遠見助教が神戸大学の研究グループやSOMPOケアなどと連携して認知症予防の実証的な研究を新たに始めました。兵庫県丹波市で運動を主体とした多因子介入により高齢者の認知機能が改善することを国内で初めて実証した先行研究(詳細はこちら)を受け、新たに認知症予防の社会実装をテーマに、誰でも容易に継続して実施できるような「介入」の効果を検証することになりました。

具体的には、丹波市内の「通いの場」で皆さんが取り組んでいる「いきいき百歳体操」への「追加介入」として、「脳ぴかエクササイズ(SOMPOケアがDVDを作製)」と名付けた頭と体を同時に使うプログラムを追加で実施してもらうことになりました。参加者からは、「年を重ねて物忘れが気になっているので,良い頭の刺激になっている」「単に歩くよりも息が弾むので、運動を実施できている実感がある」などの感想が寄せられています。また、特定健診で「やや動脈硬化リスクがある」と判定された人に対するオンライン運動教室の提供などを計画・実施しています。

この「介入」は1年間継続し,実施を待機している団体との比較(クラスターランダム化比較試験)によって、その効果を検証します。尾嵜助教は「今後,本研究が良い成果をもたらし、全国各地に現実的な認知症予防の取り組みが広がることを期待しています」と話しています。

今回の研究は9月8日の丹波新聞1面で紹介され、記事は同紙のオンライン版で公開されています。記事はこちら

※本研究は,日本医療研究開発機構(AMED)から令和5年度「予防健康づくりの社会実装に向けた研究開発基盤整備事業 エビデンス構築促進事業」に採択された「認知症予防を目指した多因子介入の長期効果ならびに社会実装に向けた発展的介入の効果検証研究(研究代表者:神戸大学 古和久朋教授)」の一部として実施されています。