神戸学院大学

総合リハビリテーション学部

社会リハビリテーション学科の学生4人が兵庫県議会でレクを受け、議員2人と懇談しました

2025/01/21

県議2人、相浦ユニバーサル推進課長と懇談する機会を得た社会リハビリテーション学科の学生4人(前列)
県議2人、相浦ユニバーサル推進課長と懇談する機会を得た社会リハビリテーション学科の学生4人(前列)
真剣に話を聞く(左から)塚本さん、油谷さん、足立さん、曽木さん
真剣に話を聞く(左から)塚本さん、油谷さん、足立さん、曽木さん
香山講師(右端)からの質問に答える相浦課長(左端)。右隣は白井議員、その右隣は大原議員
香山講師(右端)からの質問に答える相浦課長(左端)。右隣は白井議員、その右隣は大原議員
県議会総務常任委員会室で行われた懇談
県議会総務常任委員会室で行われた懇談

総合リハビリテーション学部社会リハビリテーション学科の香山芳範講師と2年次生4人が1月16日、兵庫県議会総務常任委員会室で、県福祉部ユニバーサル推進課の相浦輝之課長から「ユニバーサル社会づくりと障害者のくらし支援」についてレクチャーを受け、福祉分野に詳しい2人の県議と懇談する機会を得ました。

参加したのはいずれも社会福祉士を目指している曽木美玖さん、足立莉菜さん、油谷飛空さん、塚本椋也さん。相浦課長からは誰もが安心して暮らし、参加できるユニバーサル社会の実現に向けた県の施策についての説明がありました。

障害者スポーツの推進については、昨年5月に開催された「神戸2024世界パラ陸上競技選手権大会」の成功体験を引き継ぎ、令和7年度中に各地域でパラスポーツ交流会を実施するとのことです。障害者芸術の推進ではユニバーサル推進課の中に「ひょうご障害者芸術文化活動支援センター」を設け、原田の森ギャラリー(県立美術館王子分館)には障害者アートギャラリーがあり、常設展が開かれているとの説明もありました。障害者の就労や情報取得、くらし支援の多面的な事業についても紹介してもらいました。

一方、2人の県議は、障がい福祉会社代表取締役で理学療法士の資格を持つ白井たかひろ議員(神戸市灘区選出)と社会福祉法人理事長として保育園を経営し、保育士と社会福祉士の資格を持つ大原隼人議員です。

まず曽木さんが「『ヘルプマーク』(援助や配慮を必要とする人が周囲の人に知ってもらえるように東京都福祉保健局が作成したピクトグラム)を付けた人を見かけたらどう対応すればいいですか」と質問しました。相浦課長や両県議からは「何かお困りではないですかと声をかける」「ヘルプマークを知らない人が多く、特に親世代に知ってもらうことが課題だ」などと回答がありました。

次に足立さんが「病気だったのでヘルプマークを付け、優先席に座っていると、『何でそこ座っているのか』と非難され、困惑しました」と体験を語りました。両県議からは、「高齢者にどう知ってもらうかが問題。周囲の人が(ヘルプマークを持っているのだから問題ないと)言わないといけない。困っている人がいたら誰もが声をかけないといけない」(白井議員)「白杖を持っている人がいたら(目立つので)意識します。(障がい、病気などが)見えないことは信じられないくらいたいへん。まず声をかけよう」(大原議員)とのアドバイスがありました。

さらに学生からは「私は神戸市北区に住んでいますが補助犬の受け入れが普及しているように見えません。都心部からはどう見られているかが知りたいです」(油谷さん)、「ユニバーサル推進において、こういう取り組みがほしいというのがありますか」(塚本さん)と質問。相浦課長や両議員から具体的なアドバイスや意見をもらいました。