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神戸学院大学

薬学部

薬学部2年次生が神戸市消防局と連携して防災講義と実習に取り組みました

2024/05/30

屋内消火栓から引いたホースで放水する学生
屋内消火栓から引いたホースで放水する学生
防護服を着用する学生
防護服を着用する学生
防護服を着用する学生
防護服を着用する学生
さまざまな用途の消火栓について説明を受ける学生ら
さまざまな用途の消火栓について説明を受ける学生ら
特殊災害現場で使われる資機材について説明を聴く学生ら
特殊災害現場で使われる資機材について説明を聴く学生ら

薬学部2年次生218人が5月27~30日、神戸市消防局と連携して防災講義と実習に取り組みました。2007年度に神戸市消防局と本学薬学部が締結した「特殊災害発生時の協力に関する覚書」の一環として2008年度から毎年実施しており、本年度で17回目になります。

化学物質を授業などで取り扱うことがあることから、学生全員の意識を高め、災害に対応できる知識や技術を身につけることが目標です。

初日に「化学と安全」をテーマに神戸市消防本部特殊災害救助隊による講義を2年次生全員で受講しました。翌日からの実習では、学生が3日間4グループに分散し、薬学部のあるポートアイランド第1キャンパスC号館周辺に集まって隊員の皆さんの指導を受けました。

初日はあいにくの雨でした。大災害を防ぐには初期消火が重要なカギとなるため、さまざまな消火器の安全性や使い方についての説明を受けました。この後、実際に水消火器で標的に向かって各自が放水しました。C号館の屋内消火栓についての使い方の説明もあり、ホースから外に向かって放水する訓練では、学生らは水量の多さと水圧の強さに驚いていました。

特殊災害現場で使われる資機材の展示では人命に危険を及ぼす「N(放射線)B(細菌などの生物)C(化学物質)」を現場で検知し、測定する機器を見せてもらいました。特殊災害現場で着用する防護服や防毒マスクも展示されました。宇宙服のような防護服を実際に着用した学生は、重さを実感していました。

◆体験して防災意識を高めた学生たち
学生からは以下のような感想(抜粋)が寄せられています。
・消防士さんは消火活動が主な仕事なように思えますが、実は化学災害にも対応していると知って驚きました。また、初めて化学薬品に対応した防護服を見て、私たちは化学薬品対応防護服を着用するような危険な実験は行わないと思うけど、実験は危険が隣り合わせだなと思ったし、知識より意識が大切だという言葉が印象に残りました。

・最近授業で習ったガスクロマトグラフィーが消防車に組み込まれて実際に使われていて、研究などをする上でしか使用しないと思っていたので、消防でも役立つということに驚いた。想像していたより、消火器、屋内消火栓を使用するのは簡単だった。消火器にはさまざまな種類があって、用途が違うことがわかった。

・今回の防災実習を体験し、特に印象的であったのが消火栓だった。消火栓は以前まで火を消すものと認識していたが、消火栓には油火や電気火にも対応しているという発見があった。消火栓は私たちの身の回りにあるものだが、多くの用途があると感じた。また、消火栓を使うと想像以上に重く、長時間使用する消火栓であると体力がいると感じた。