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神戸学院大学

薬学部

薬学部の福島昭二教授が大丸神戸店でワークショップを実施しました

2023/08/10

くすりの種類について説明する福島先生
くすりの種類について説明する福島先生
リトマス試験紙について説明する学生スタッフ
リトマス試験紙について説明する学生スタッフ
軟膏ヘラの使い方を説明する灘井先生
軟膏ヘラの使い方を説明する灘井先生
左から学部生の駒居さん、福島先生、灘井先生
左から学部生の駒居さん、福島先生、灘井先生

薬学部の福島昭二教授が8月5日にワークショップ「くすりの秘密と工夫を学ぼう!」を大丸神戸店1階のメインステージ前で実施しました。

大丸神戸店とは、2018年に「地域社会の活性化と生涯学習の振興に関する包括連携協定」を締結し、将来を担うこどもたちの創造性を高めることを目的としたワークショップ「もとまち こども大学」を中心に、年間を通してさまざまな取り組みを実施しています。

今回のワークショップは、夏休み特別企画として6日間開催するプログラムの第2回目にあたり、小学生とその保護者10組が参加し、福島昭二教授進行のもと、薬学部の灘井崇宣助手、同学部4年次生の駒居果純さんがサポートを務めました。

はじめに薬の種類には3種類あり、大きく内服薬・外用剤・注射剤に分かれることを説明。内服薬にはカプセル・錠剤・液剤・粉薬といったさまざまな形状のものがあり、形によって異なる特徴がもたらす効果など、実験を通して伝えました。カプセルと錠剤の実験では、薬が体内でどのように変化するのかを見るために、胃液の成分を入れた瓶の中に薬を入れて観察しました。

次に薬は水で飲むのが良い理由を考え、実際にお茶を使って薬を飲んだらどうなるのか、キレートによる鉄剤の析出実験を実施しました。飲み物に含まれている成分が薬の吸収を阻害しないように「コップ一杯の水で飲む」ことの大切さを学びました。

粉薬の実験では、重曹とクエン酸を使って二酸化炭素が追い出される現象を体験しました。子どもたちは炭酸水のように気泡が出てくる様子に興味津々で、何度も重曹とクエン酸を水の中に入れて観察していました。
「お薬の飲み方・使い方」では、オブラートを使って散剤を飲む方法を説明。参加者からは「知っているようで全く知らなかった」などの感想が寄せられました。

最後に調剤実験として、白色ワセリンと精製ラノリンを使って「すべすべ軟膏」を作りました。軟膏台に押しつけるように混ぜるのに苦戦する子どももいましたが、最後にはみんな上手に軟膏壺に詰めて完成。参加者からは普段はできない体験に「楽しかった!」「もっと色々な実験がやりたい!」との声が上がっていました。

【参加学生の声】
薬学部 4年次生 駒居果純さん
⼦どもたちや親御さんと⼀緒に、正しい薬の飲み⽅やその薬が体の中でどのように効いているのかを学んだり、実際に薬が溶ける実験、軟膏を作る体験などをしました。
実験を⾏いながら、⼦どもたちが⾊の変化や薬品が溶けている様⼦を興味深そうに観察している姿がとても印象に残っています。軟膏練りでは、実際に薬剤師が使う道具を使って軟膏を作りました。初めは皆さん苦戦していましたが、⼦どもたちと⼀緒の⽬線に⽴って道具の使い⽅や練り⽅を教えました。綺麗に完成した軟膏をみて嬉しそうに親御さんに⾒せている⼦どもたちを⾒ると、上⼿に教えられたかなと不安に思っていた気持ちも吹き⾶びとてもやりがいを感じることができました。
イベントの最後には「ありがとう」や「将来薬剤師さんになりたい」と⾔ってもらえたことがとても嬉しかったです。このイベントを通して少しでも薬のことに興味を持ってもらえたり、正しい知識を⾝につけてもらえたらいいなと思います。今回の貴重な経験を生かし、今後の活動に励みたいと思います。