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神戸学院大学

薬学部

薬学部の福島昭二教授が大丸神戸店でワークショップを実施しました

2024/08/08

カプセル剤について説明する福島教授
カプセル剤について説明する福島教授
実験をサポートする福島講師と学生
実験をサポートする福島講師と学生
軟膏の練り方をレクチャーする学生
軟膏の練り方をレクチャーする学生

薬学部の福島昭二教授が8月3日にワークショップ「くすりの秘密と工夫を学ぼう!」を大丸神戸店1階のメインステージ前で実施しました。

大丸神戸店とは、2018年に「地域社会の活性化と生涯学習の振興に関する包括連携協定」を締結し、将来を担うこどもたちの創造性を高めることを目的としたワークショップ「もとまち こども大学」を中心に、年間を通してさまざまな取り組みを実施しています。

今回のワークショップは、夏休み特別企画として4日間開催するプログラムの第2回目にあたり、小学生とその保護者10組24人が参加しました。福島昭二教授進行のもと、薬学部の福島恵造講師、同学部5年次生の桂川友葵さんと名越舞花さんがサポートを務めました。

はじめに、薬の種類について、内服薬と外用剤、注射剤の大きく3つに分類されることを説明しました。そのうち、内服薬の特徴を体感するため、カプセル剤・錠剤・液剤・粉薬の実験を行いました。まず、カプセル剤と錠剤の体内での変化を観察するために、人口胃液を入れた瓶の中に薬を入れて、薬の溶け方の観察を行いました。

次に、薬をお茶で飲んだらどうなるかということについて、実際に鉄分のシロップ剤とお茶を使って実験を行いました。参加者は、お茶にシロップ剤を垂らし、シロップ剤の色の変化を観察しました。観察結果から、飲み物に含まれている成分が薬の吸収を阻害する場合があることを体験し、水で薬を飲むことの大切さを学びました。

また、薬を飲みやすくする服用方法についても紹介しました。オブラートを使った粉薬の飲み方として「水オブラート法」を紹介し、オブラートの包み方や包んだ後の飲み方を福島教授が実演しました。

最後に調剤実験として、白色ワセリンと精製ラノリンを使って「すべすべ軟膏」を作りました。ヘラと軟膏台を使用して薬剤を混ぜ、軟膏壺に軟膏を詰める体験です。ヘラの取扱いに苦戦する参加者もいましたが、教員や学生がレクチャーし、最後には参加者自身で軟膏壺に軟膏を収めることができました。

参加した保護者の方からは、「実技を交えた本格的な講座でとても楽しい体験ができた」「大人の私もなるほどと思う授業に感心しました」などの感想がありました。

また、参加した学生からは、「子どもたちへ薬の飲み方を説明するときに、どう工夫したらよいか学ぶことができた」などの感想があり、薬剤師を目指す学生にとっても実践的な経験の場となりました。