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神戸学院大学

薬学部

薬学部・生態機能制御学研究室の教員と大学院生らの研究論文がオンライン学術誌「Scientific Reports」に掲載されました

2023/08/31

薬学部・生体機能制御学研究室の井上雅己助教、大学院薬学研究科博士課程の辻優太さん、同研究室の角田慎一教授らの研究論文がオンラインの学術誌「Scientific Reports」に掲載されました。概要は以下の通りです。

【タイトル】
Bivalent structure of a TNFR2-selective and agonistic TNF-α mutein Fc-fusion protein enhances the expansion activity of regulatory T cells

【著者】
Inoue M, Tsuji Y, Ueno R, Miyamoto D, Tanaka K, Moriyasu M, Shibata S, Okuda M, Ando D, Abe Y, Kamada H & Tsunoda S

〔Sci Rep. 13: 13762 (2023)〕

以下は角田教授による説明です。
当該研究室では、タンパク質工学的手法による新規バイオロジクスの開発と免疫制御薬への応用に関する研究に取り組んでいます。本論文では、著者らが開発した2価Fcキメラ型のTNFR2選択的アゴニストタンパク質が、制御性T細胞(Treg)の分裂増殖や免疫抑制能を亢進させることをマウスの実験系で明らかにしました。また、マウスだけでなくヒトTregの増殖も亢進させうることも明らかにしました。本知見は、新しい免疫疾患治療薬開発のシーズになるものと期待されます。

なお本研究は、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所、国立医薬品食品衛生研究所との共同研究の成果に基づくものです。