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神戸学院大学

薬学部

薬学部の武田真莉子教授、中川左理教授、池村舞講師らのグループによるVRを用いた薬学教育ツールの有用性を評価した論文が学術誌のおすすめ記事に選ばれました

2024/11/11

学生がVRトレーニングツールを体験する様子
学生がVRトレーニングツールを体験する様子

薬学部の武田真莉子教授、中川左理教授、池村舞講師らのグループは、薬剤師業務の効率的な修得を目的に、企業と共同で「仮想現実」(バーチャルリアリティー; VR)を用いた教育ツールを開発し、その有用性を明らかにしました。本研究の成果は、薬学雑誌にて発表し、掲載号ごとに1報のみ選ばれる「おすすめ記事」として紹介されました。

武田教授らのグループは、バーチャル技術の研究・開発を行うイマクリエイト株式会社、富士フイルムシステムサービス株式会社と共同で、薬剤師業務に必要な技能の修得・向上を目的としたVRトレーニングツールの開発を行ってきました。今回、「水剤の調製」の修得にVRトレーニングツールが有用であることを、初学者である薬学部4年生を対象に科学的に検証しました。その結果、学生は、VRトレーニングツールを用いて学習することで、テキストによる従来の学習と比較して、水剤の調製を効率的に修得し、短時間で調製を行うことができました。このことから、VRトレーニングツールは、優れた学習効果のある教育ツールであることが示唆されます。また、VRトレーニングツールを体験した学生からは、実際の調剤をイメージしやすい、ゲームのように楽しみながら学習できる、などの意見が多数ありました。これらのことからも、VRトレーニングツールを用いることで、実践レベルに近い学生教育を効率的に行えるものと考えられます。

論文が掲載された薬学雑誌は、1881年に創刊された薬学研究の歴史ある学術誌です。号ごとに、編集者により、おすすめ記事が選ばれます。このたび、本論文が選ばれ、本論文の注目度の高さが伺えます。

【論文情報】
掲載誌:薬学雑誌
論文タイトル:薬学生の臨床準備教育における技能修得を促進するVirtual reality (VR) トレーニングツールの開発とその教育効果の検証 ―水剤の調製―
著者:池村 舞、江角 悟、中川 左理*、辰見 明俊、橋本 保彦、上町 亜希子、江原 里佳、原田 未穂、竹澤 唯、武田 真莉子*
(*責任著者)

論文はこちら

VR研究は、2021年度(代表:武田教授)、2022年度(代表:武田教授)、2024年度(代表:江角講師)の神戸学院大学教育改革助成金により実施しております。