法学部が日韓中3カ国4大学の法学部生による英語スピーチ大会を主催しました
2023/11/15
法学部は11月11日、韓国・中国の3大学と本学を合わせた3カ国計4大学が参加する英語スピーチ大会をポートアイランド第1キャンパスの法廷教室で開催しました。
各大学持ち回りで毎年開催しており、今回で13回目。いずれも法学部国際交流協定校の朝鮮大学校法学院(韓国光州広域市)、浙江工業大学法学院(中国浙江省杭州市)、浙江工商大学法学院(同)と本学から各3人、計12人の学生が「各国における政治・法律問題」を共通テーマに英語でスピーチしました。
会場は模擬裁判の授業で使われる法廷教室とあり、法律を学ぶ学生たちも引き締まった表情で演題に立ちました。前日には歓迎レセプションがあり、自己紹介などを通じて参加者同士で打ち解けました。
本学を代表してスピーチした学生(いずれも4年次生)とテーマは、井上陸さん「To Live a Life with Pets(ペットと一緒に生活する)」▽久保田航さん「Labor Issues of Truck Drivers and Logistics Crisis in Japan(日本におけるトラック運転手の労働問題と2024年物流危機)」▽阪本寿明さん「Drones and Choices for our future(ドローンと私たちの未来の選択)」――でした。
井上さんはペットの犬や猫が「物」のように扱われ、捨てられる現状を分析し、ペットの生涯にも配慮すべきではないかと訴えました。久保田さんはトラック運転手の労働条件は過酷で、危惧される物流危機と関連していることから、消費者として生活を見直すべき点を解決策として提言しました。阪本さんはドローンが民生用として生活の利便性の向上に寄与している一方で、軍用として広く世界の戦場使われていることを指摘し、どのように使うかに私たちの道義性が問われると主張しました。
韓国と中国の学生によるスピーチも内容、英語力ともにハイレベルで、外国人の住民を社会に取り込むために移民政策の修正と法整備の必要性について訴えた学生やChatGPTなど生成AIの発展と普及が法曹界にもたらす影響について考えた学生もいました。各国の事情を超えて国際社会に普遍的な問題が多く扱われました。
グローバル・コミュニケーション学部英語コースの中西のりこ教授、荒島千鶴教授、ニコラス マスティー講師が講評を述べました。最後に笹川明道学部長が12人の学生に参加証を手渡し、「Well-done(立派な発表でした)」と、激励しました。