法学部
法学部の辻村准教授がベルギーで開催されたヨーロッパ日本研究協会世界大会で研究発表を行いました
2023/08/24
法学部の辻村亮彦准教授が8月17日から20日までベルギーのヘントに本部を置くゲント大学で開催されたヨーロッパ日本研究協会第17回世界大会(EAJS2023)で研究発表を行いました。同協会はヨーロッパを中心に日本について研究を行っている研究者で構成されている学会で、コロナ禍による中断を経て6年ぶりに対面で開催され、世界中から多くの日本研究者が参加しました。
辻村准教授は、「法律から芸術へ:明治近代に貢献した富井政章の再評価」(From law to art : a reappraisal of Tomii Masa’akira’s contributions to Meiji modernity)と題するパネルセッションで、「富井政章:リヨン私費留学生として」(Tomii Masa’akira: A privately financed International student in Lyon)のテーマで報告を行いました。
この報告は、日本の民法典の起草者として知られる富井政章(とみい・まさあきら)博士が若い頃に留学したフランス・リヨン大学法学部で何を学び、どのような苦労をしたかについて、リヨンで新たに発掘した資料を元に明らかにしたもので、明治時代の法律分野におけるフランスと日本の深いつながりについて光を当てています。
フレイヤ・テリン博士(ベルギー・ルーヴェン・カトリック大学)、小野博司教授(神戸大学)と辻村准教授の3人で行ったパネル報告に対し、ベアトリス・ジャリュゾ教授(フランス・リヨン政治学院)から総括コメントがあり、引き続き世界各国からの参加者との間で熱心な質疑討論が行われました。