12月２日、ポートアイランド第１キャンパス法廷教室で、法学部の春日勉教授による体験型公開講座「わたしもあなたも裁判員！！」と題した模擬裁判を実施しました。

本講座は中学生以上の方を対象とした事前申込制となっており、多数ご応募いただいた中から8人が選ばれ、裁判員を体験しました。また、春日ゼミの学生16人も参加し、裁判官、検察官、弁護人・被告、証人などの役割を演じました。

今回の模擬裁判の争点は、「妻は自ら命を絶ったか、夫に殺害されたか？」です。この事件は、妻自身が被告人にプレゼントしたマフラーを階段の手すりにかけて首を吊っておこした自殺か、夫が妻と口論の末、妻の首を絞めて殺害した他殺かをめぐって、 弁護側と検察側双方で意見の対立がみられました。

模擬裁判終了後は、参加者と学生らをそれぞれ2グループに分け、合計4グループが、夫が有罪か無罪かを評議しました。評議の結果は有罪が2グループ、無罪が2グループと判断が分かれました。

最後に春日先生が「判決は、証拠と結論の結びつきについて十分説明できないといけません。また、感情ではなく科学と論理にもとづいた結論でなければならず、そうでなければ裁判に対する信頼が失われてしまう」と総評を行いました。

参加者らは「裁判員の席に座れたことは貴重な体験だった」「人の人生を決める責任を感じた」などの感想を寄せました。