神戸学院大学

法学部

「第23回神戸学院大学法学部法律討論会」を開催しました

2023/12/15

討論会の問題に対して、立論(問題への解答)を発表する討論代表者
討論会の問題に対して、立論(問題への解答)を発表する討論代表者
多数の学生が参加した法律討論会
多数の学生が参加した法律討論会
立論発表が終わり、質問について相談する参加団体の学生たち
立論発表が終わり、質問について相談する参加団体の学生たち
六法を片手に討論代表者に質問する一般参加の学生
六法を片手に討論代表者に質問する一般参加の学生
講評を述べる出題者の加藤雅之教授
講評を述べる出題者の加藤雅之教授
表彰される参加団体の代表者
表彰される参加団体の代表者

「第23回神戸学院大学法学部法律討論会」を12月2日、ポートアイランド第1キャンパスで開催しました。前回までの討論会は新型コロナウイルス感染予防のため非公開で開催していましたが、今回は久しぶりに一般公開としました。

今回の出題者(兼審査委員長)は、日本大学法学部の加藤雅之教授が務めました。参加団体は、本学法学部の小松昭人ゼミ、笹川明道ゼミ、廣峰正子ゼミと、学外からのゲストとして摂南大学法学部・城内明ゼミの計4団体でした。

今回の問題の事案は、以下の内容です。駅ビル内にビアバーの出店を計画中の注文主が、ビアバーの目玉となるクラフトビールの製作を醸造所に依頼しました。その醸造所が製造するクラフトールは、心地よい後味で人気でした。ところが、醸造所のビール職人が、経営者との意見対立で退職します。このため、醸造所は、注文主から製作を委託されたクラフトビールについて、注文主が期待したような、醸造所が製造するクラフトビール固有の、心地よい後味を出せませんでした。

今回の問題の主なテーマは、このような事案を踏まえ、ビアバーの開店予定日を目前にして、注文主は、醸造所とのクラフトビールの製作・製造委託の契約を解除することができるか、またその民法上の根拠は何か、というものでした。

各参加団体の立論は、結論こそ一致したものの、理由づけは異なっている点に各参加団体の個性がよく現れていました。

審査の結果、立論の部では、第1位が本学の小松昭人ゼミ、第2位が摂南大学の城内明ゼミとなりました。また、質問の部では、第1位が鮎川千華さん(本学法律学科3年次生、一般参加)、第2位が松本こころさん(本学法律学科2年次生、一般参加)、第3位が赤瀬晴さん(本学法律学科3年次生、笹川ゼミ)となり、それぞれ表彰を受けました。

小松昭人教授は「今回の討論会に向けて、各参加団体とも、ゼミ生同士協力して資料を集め、ギリギリまで議論を闘わせて準備をしました。そのかいあって当日の質疑応答は大変活発でした。また、今回の討論会の特徴は、一般参加の学生が積極的に質問をし、質問賞の上位を占めたことでした。次回の討論会では、さらに多くの一般参加の学生を迎え入れ、より活発で充実した討論が行われることを期待しています」と話しています。