明石市立松が丘小学校いどばた会議が７月31日、同市内のあさぎり地域福祉センターで行われました。人文学部から矢嶋巌教授、大西慎也教授、中村健史准教授、福島あずさ准教授、松村淳講師の教員５人と、大学院生1人が参加しました。

松が丘いどばた会議は、2022年より開催されており、今年度で３年目になります。人文学部の教員と学生が参加するのは、昨年度に続き2年目です。教員とあさぎり・おおくら総合支援センターの生活支援コーディネーターから松が丘地区についての話題提供がありました。人文学部からは、松村淳講師が、「空き家という『資源』を活かす―団地で展開されている取り組みを事例に―」というテーマで発表しました。

高度経済成長期にその多くが建てられた団地は高齢化、空き家の増加、施設の老朽化といった課題を抱えており、まさに日本が抱える地域課題の縮図となっています。団地の課題を解決するためのさまざまな試みを紹介することで、松が丘をはじめとする近隣のまちづくりのヒントにしてほしいというのが発表の意図でした。

その後、グループに分かれて、「より魅力ある松が丘に向けて！」というテーマで話し合いを行いました。各グループには松が丘小学校の教職員、松が丘地域住民、松が丘小学校ＰＴＡ、松が丘小学校の卒業生で現在ボランティアとして小学校や地域に関わっている大学生など参加者の皆さんも多様です。人文学部の教員と学生もグループ活動に参加しました。 参加者からは、地域の方の困りごとや活動している内容についての情報発信のあり方などについて活発な意見が出ました。まとめの発表で、福島准教授が参加したグループからは、「すでに存在するコミュニティや場をどうつないでいくのかについて考えていくことが重要なのでは」との意見が出されました。

参加した学生は、「将来教員を目指しており、先生方や地域の方々と対話しながら学校運営していくことの重要性を学びました」と感想を述べました。

本学は、今回のイベントを、松が丘小学校や松が丘地区がどう生かしていくのかを見守りつつ、松が丘小学校と松が丘地区との連携をめざし、小学校の教育活動や地域活動に少しずつ貢献していけるように努めていきます。

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