人文学部の学生が明石市の稲爪神社の秋祭りで神輿行列に参加しました
2024/11/20
人文学部の学生たちが10月13日、明石市大蔵谷の稲爪神社秋祭り本宮で神輿(みこし)行列に参加しました。有瀬キャンパスは稲爪神社の氏子地域にあり、「在学中は学生たちも氏子」(菅谷誠夫宮司の言葉)だとして、2004年から20年にわたり参加させてもらっています。
今年は、コロナや悪天候による休止を経て久しぶりの参加で、献灯屋台と女衆神輿の担ぎ手に100人を超える学生たちが集まりました。
神輿行列は、牛に乗った小千益躬(稲爪神社の由来に登場する人物)を先頭に、女性の氏子による踊り、大蔵本町の神輿、神戸学院大学生が担ぐ女衆神輿と献灯屋台、神輿青年団と地元の人々が担ぐ神様がのった神輿と続きました。 稲爪神社は推古天皇の時代にあったと伝えられる出来事を由緒とする歴史ある神社です。今日まで大蔵谷の人たちの力で続けられてきたこの祭りに学生たちも参加させていただくことで、地域社会の人たちと関わることができました。
女衆神輿を担いだ女子学生たち、献灯屋台を担いだ男子学生たちは共に、大蔵谷の人々に指導されながら、元気よく練り歩きました。
播州は「祭りどころ」で、中には地元の祭りに馴染んできた学生もいます。一方で、祭りがなかったり、あっても参加してこなかったりした学生も多くいます。さらに、四国や中国地方、九州などから来た学生にとっては、古里の祭りとは大きく異なります。
「法被を初めて着て、気持ちが高まった」、「屋台は担ぐ場所によって重さが違うんです」、「おにぎりと天ぷら、すごくおいしかった」、「神輿担ぐときの掛け声が地元と違った」、「指導役の人たち、すごく上手にリードしてくれた」などと、学生たちはそれぞれの気づきを口にしていました。
また、この本宮に先立って、宵宮や奉納芸の練習を観察した学生たちは、「ここの人たちは、子どもからお年寄りまですごく仲がいい」「雰囲気がいい」と、大蔵谷の地域社会における人と人の距離の近さに気づいていました。「稲爪神社の氏子として、神戸学院大学人文学部の学生たちはとても大切なものを見せていただいていると思います」と指導教員たちは感謝しています。