人文学部の矢嶋ゼミが神戸北野町の歴史的街並み見学フィールドワークを実施しました
2025/02/21
人文学部の矢嶋巌教授ゼミ3年次生が2月18日、異人館が集中する神戸市中央区北野町の歴史的街並みを見学するフィールドワークを実施しました。ゼミでは毎年、北野町でフィールドワークを行い、大都市に位置する伝統的建造物群保存地区の観光地化についての理解を深めています。
まずJR三ノ宮駅前で神戸市が観光案内を行っている市総合インフォメーションセンターで情報収集した後、北野坂へ向かい、ジャズハウスSONEの前で毎年10月に市内各地で開催されるジャズイベント「神戸ジャズストリート」についての説明を受けました。また、北野坂沿いにあるインド倶楽部や安藤忠雄氏設計のビル、景観配慮型のコンビニエンスストアー、神戸にあった国営オリーブ農園の歴史を伝える市民ボランティアのオリーブの花壇など見学しました。
その後、異人館の一つ「ラインの館」で北野町の歴史を伝える展示資料を見学した後、阪神工業地帯の礎をつくったことでも知られるハンターの邸宅(旧ハンター住宅、現在は王子動物園内に移築)、NHKの連続テレビ小説で取り上げられた風見鶏の館、市民広場の歴史、ジャイナ教寺院などについての矢嶋教授の説明を受けました。
最後に、廃校利用施設として知られていた北野工房から改装されて現在は飲食施設となっている旧北野小学校の現況を視察した後、生田神社では開門時間が過ぎて境内の見学はできなかったものの、史跡生田の森の看板を見て、三ノ宮駅から北野町にかけて一帯の歴史的変遷についての理解を深めました。
学生からは「姫路出身で神戸を詳しく知らないので、北野町に多様な建物があることを知ってとても興味深かった」「フィールドワークによって、北野町が街全体として、さまざまな人が関わってきたことを確認できた」と話していました。
この日午前中は、神戸三宮サテライトで、卒業研究の中間発表会が行われ、春休み中の文献研究とフィールドワーク調査の結果についてゼミ生全員が報告して、活発に質疑応答しました。また、卒業研究の取り組みが就職後にどのように生かされるのか、就職活動で採用担当者にどのようにしてアピールするかについてのミニ講座を矢嶋教授が行いました。