人文学部の金准教授が明石市立松が丘小学校で特別授業を行いました
2024/01/24
人文学部の金益見准教授が1月11日、明石市立松が丘小学校で特別授業を行いました。松が丘地域の課題について住民の皆さんから話を聴く活動を行う予定の5年生児童に対し、アンケート調査のやり方を学んでもらいました。金准教授が訪問すると、校門には門松が飾られ、学校全体が新年の凛とした雰囲気に包まれていました。
■アンケートとはどういうものか
授業の冒頭、金准教授はアンケートとはどういうものかを説明しました。「今から簡単なアンケートをしたいと思います。この中で、お正月にお餅を食べた人は手を挙げてください!」と呼びかけると、元気よく手が上がりました。「じゃあ、お正月にセロリを食べた人は手を挙げてください!」。手は挙がりません。金准教授が、「今のアンケートからわかったことは、ここにいる人のほぼ全員がお正月にお餅を食べたこと、セロリは食べなかったことです」と結果を説明しました。
調査の際にはアンケートの目的と目標、対象を明確にすることが大切で、あいまいだと意味のないアンケートになってしまうとの説明がありました。
■「寿司と焼肉のどちらが好きか?」
授業の中盤で、アンケートの目的、目標、対象を自分なりに考えてみる時間が設けられました。児童が考えた目的は、「寿司と焼肉のどちらが好きか」、「中学校に入ったら文化部に入りたいか、運動部に入りたいか」を調べることなど。金准教授は、児童の目的をいくつか取り上げ、目的に合う目標と対象を解説し、児童の理解をサポートしました。
■目的や「属性情報」をきちんと書こう
終盤では、実施の目的、回答者の「属性情報」などをアンケート用紙にきちんと書くことや、簡単な質問から具体的な質問へと進めるといった工夫をすること、さまざまな意見を集めるために自由回答の欄を作ることなど、回答しやすいアンケートを作るための具体的な方法を紹介しました。別の学校の小学生が作成したアンケートの事例を交えながらの説明を、児童は集中して聞いていました。また、アンケートに必要ではない「属性情報」は聞かないなど、個人情報の取り扱いに関する説明もありました。最後に、アンケートの結果を示す上で役に立つグラフについて、種類や特性などを紹介しました。
授業後、担任の先生方からは、「今日の特別授業の内容を今後の学習に生かしていきたい」との言葉がありました。皆さんのアンケートがどのような内容になるのか、とても楽しみです。
地域研究センターのサイトの記事はこちら