神戸学院大学

人文学部

人文学部の福島ゼミが宇治茶の産地・京都府和束町でフィールドワークを行いました

2024/06/21

茶畑の景観を観察する福島ゼミ生
茶畑の景観を観察する福島ゼミ生
一杯の茶から酒類を見極める「茶香服」
一杯の茶から酒類を見極める「茶香服」
茶農家の方からお話を聞かせてもらうゼミ生
茶農家の方からお話を聞かせてもらうゼミ生

人文学部の福島あずさ准教授のゼミが京都府和束町で6月9日にフィールドワークを行い、実践演習Ⅰを履修する2年次生13人が参加しました。宇治茶の産地として知られる和束町は古くから茶栽培を行っている地域で、美しい茶畑景観は京都府景観資産第1号として登録されています。

今年は茶の生育が早く、一番茶が全て終わったタイミングでの訪問となりました。午前中は和束町活性化センターの谷本満知子さんの案内で、茶畑の周辺を歩きながら茶樹の栽培方法や茶畑景観の見方を学びました。午後は、「てらす和豆香」で茶農家の岡田文利さんから茶農家の仕事についてのお話を聞きました。まず茶の特徴からどの種類のお茶かを当てる「茶香服」を体験し、その後、聞き取り調査を行いました。

聞き取り調査は 、質問を事前に用意し、それぞれ担当する学生が質問する形で進行しました。茶農家としてのやりがいや誇り、お茶の葉の活用法など、さまざまな質問に一つひとつ 丁寧に答えてもらい、大変充実した時間となりました。

調査に協力していただいた岡田文利さんは、製造販売元「上香園」の代表で、長年和束での茶業の振興に尽力されています。「和束は茶しかない」といわれたことに悔しさを感じ、茶葉を使ったさまざまな商品を開発してきたと話されました。最近は「幸せの青いお茶」という商品を開発し、日本茶AWARD2022でプラチナ賞を受賞しています。経験を踏まえ、学生には「人と同じことをしても勝てない。人と異なる視点で、発想を変えて考えること、そして諦めずに考え続けることが大切。企業もそのような人材を求めている」と熱く語られ、学生たちもメッセージをしっかりと受け止めていました。