人文学部
公開研究会「聞き書き神戸映画史 映画館の『危機』の記憶を探る」が開催されました
2022/03/01
令和3年度アーバンイノベーション神戸(神戸市)の助成により、人文学部の上田学准教授が、2月23日に新長田の神戸映画資料館で、公開研究会「聞き書き神戸映画史 映画館の『危機』の記憶を探る」を開催しました。
公開研究会は、新型コロナウイルス感染拡大の影響による映画館の「危機」をどのように乗り越えられるのかを、興行組合と映画サークルの対立や阪神・淡路大震災の被害など、過去の「危機」の記憶を通して考えるために開催されたものです。神戸100年映画祭で総合プロデューサーをつとめた伊良子序氏と、神戸映画サークル協議会の元委員長の塩見正道氏をゲストスピーカーにお招きし、神戸新聞記者の田中真治氏、本学非常勤講師で神戸映画資料館客員研究員の田中晋平氏、および上田准教授が、インタビュー形式で神戸の映画史に関するお話しをうかがいました。かつての映画館の「危機」を、観客との対話や協力を通じて乗り越えたこと、現在の神戸から新たな才能が生み出されていることなど、インタビューの話題は多岐に及びました。20人を超える来場者が集まり、質疑応答も活発に交わされました。入場前の検温やマスク着用の厳守、会場の換気を適宜おこなうなど、感染症防止に十分に努めて開催され、盛会のうちに終了しました。