神戸学院大学

人文学部

人文学部の中村健史准教授が『「猫うた 千年の物語』を出版しました

2024/12/19

イラストをふんだんに使い、親しみやすい装丁の中村准教授の新著
イラストをふんだんに使い、親しみやすい装丁の中村准教授の新著

人文学部の中村健史准教授が新著『猫うた 千年の物語』(淡交社、2024年)を出版しました

中村准教授の専門は国文学で、特に鎌倉・南北朝時代の和歌が主な研究対象です。2016年から国文学や比較文学に関する話題を取り上げる授業を行い、国語科の教職課程でも関係科目を担当しています。

新著の本文冒頭には、「和歌でも、俳句でも、漢詩でもかまいません。この本では、にゃんこの登場する詩歌をひっくるめて『猫うた』と呼ぶことにしましょう。平安時代から明治まで、千年にわたる歴史をゆっくりとお楽しみください」とあります。歌や詩に猫が登場した平安時代からの1000年間の日本人と猫の関係をたどる、猫好きに贈られた「猫好きが萌える」「新感覚・猫古典」(新著帯)です。

ポップな猫のイラストとともに時代を先取りした軽妙な文体。人文学部の用田政晴教授は「中村准教授が最も好きな『猫うた』は、江戸後期の漢詩人、大窪詩仏の『猫に贈る』という作品だそうです。『世間さまのお役に立つようなことは何ひとつできない』と、本書エピローグで自嘲自嘲気味に詩人である自分のことを猫に語らせているところなどからも、役に立たないと卑下する文学を何よりも愛する著者の思いがわかった気がします」と話しています。

四六判・並製・224頁 定価 1,600円+税 ISBN 978-4-473-04650-5

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