トピックス&ニュースリリース
All NEWS学部長からのメッセージ
人間の存在について深く考えるとき、それが捉えがたい不可解さや不可思議さに満ちていることを実感しないわけにはいきません。この実感は、「そもそも人間は一体何のために生きているのか」といった素朴且つ究極の問いを思い起こさせます。これは、誰もが一度は抱いたことのある、「存在の価値」への問いでありましょう。
普段私たちは、当然のように仕事や学業に従事し、日常生活を営んでいます。それらが、生きていくために欠くことのできないものであると認識しているからですが、ひとたび日常に何らかの「亀裂」がはしったとき、この根源的な存在への問いが露見してきます。「一体何のために」と。
人間というものは、ただ必要が満たされて存在しているということだけで、心の充足までもが得られているわけではありません。
現実的必要性だけでは説明のできない人間の存在の不可解さ、不可思議さを扱い、これを課題としているのが、哲学であり文学、言語学、歴史学、比較文化学、人類学、社会学、教育学であり、加えて人間を育む外界の条件を考える学問として環境学、地理学があり、この精髄のメタファー(暗喩)が芸術です。本学でこの役割を担う学部が、人文学部です。1990年に発足した人文学部は、30年に渡り人間の存在を巡ってさまざまな分野の学問を包摂しながら、教育・研究活動を行ってきました。
人間存在のさまざまな実相から、思想や精神の世界に至るまで、共に探究していきましょう。
人文学部 学科構成
教育研究上の目的
神戸学院大学学則(抄)
- (目的)
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第2条の7 第2条に規定する各学部又は学科における教育研究上の目的(以下この条において「目的」という。)は次のとおりとする。
(4) 人文学部人文学科の目的は、人間の行動及びその文化所産の有機的関連を学際的に学ぶことにより、幅広い知識及び教養を身につけ、現代社会の変化に対応できる人材の育成を目指すこととする。