土曜公開講座「私たちのくらしと英語」を開催しました
2024/12/11
グローバル・コミュニケーション学部の中西のりこ教授による土曜公開講座「私たちのくらしと英語」を11月30日にポートアイランド第1キャンパスで開催し、91人が参加しました。
はじめに、日常的に使うカタカナ語を通して、英語の発音や音声変化の仕組みについて解説しました。例えば、「パイナップル」という単語について、日本語では1単語の中に強い音が複数あるのに対し、英語では1単語の中に強い音は1つだけである「ストレス拍リズム」であると話しました。さらに「pineapple」を「パインアップル」と読まないのは、子音と母音が連結するためであるなど、カタカナ語の知識を生かして音声変化を理解する方法を説明しました。
次に、洋楽の歌詞を用いて英語の発音練習を行いました。「大きな古時計」や「Let It Go」など馴染みのある曲で、発音しない箇所や強調する箇所を解説し、参加者は実際に英語の歌詞を歌いながら発音練習を行い、発音とリズムを学びました。
また、洋書「ピーターラビット」を題材に、アメリカ人とイギリス人の発音を聞き比べ、イントネーションの違いはあるものの、文中で重要な意味を持つ箇所は共通した話し方であることを紹介しました。
中西教授は「人によって話し方や歌い方は違うが、『こうすれば意味が伝わりやすい』という要素を理解できれば、話すことや歌うことが楽になる」と伝えました。
最後に参加者から洋楽のリクエストを募り、フランク・シナトラの「My Way」を合唱しました。参加者はスクリーンに映された歌詞を見ながら、講座で学んだ知識を早速活用して歌唱に挑んでいました。
参加者からは「長い間英語を文字だけで理解してきましたが、やっと音と結びついた」「声を出すことでより理解が深まった」など多くの感想が寄せられ、講座終了後も中西教授に質問をする方が多くいました。
今回の講義をもちまして、2024年度秋季土曜公開講座全6回の講義が終了しました。次回は2025年春季 第89回 土曜公開講座を有瀬キャンパスで実施予定です。