グローバル・コミュニケーション学部で英国ランカスター大学博士課程の長峯さんが特別授業をしました
2022/10/18
グローバル・コミュニケーション学部英語コースで、英国ランカスター大学大学院言語学・英語学研究科の博士後期課程に在籍する長峯貴幸さんを招き、10月7日に2年次生対象の発音クリニック、14日に3年次生対象の音声学入門の特別授業がありました。いずれも中西のりこ教授が担当しました。
音声学入門の授業では、「母音の発音記号と母音四角形上の位置関係を理解する」というシラバスに沿って受講生が事前に読んできた内容についての質疑応答がありました。この後、超音波エコーを使い、英語の母音を発音する際の舌の高さや形を実際に目で確認をする体験をしました。
授業冒頭での「ヒトの舌の形を描く」という課題では、ほぼ全ての受講生が薄い板状の舌の絵を白板に描いていました。ところが、長峯さんがエコーの装置を体に取り付け、パソコンのモニター画面上で舌のエコー画像が映し出されると、思っていたよりも分厚くしっかりした舌の形に、受講生から驚きの声が上がりました。
さらに受講生は、自分で録音した母音のスペクトログラム(音声などの時間、周波数、大きさを表す3次元のグラフ)を各自のパソコンで確認しながら、長峯さんが母音を発音しながら映し出す舌のエコーの画像やスペクトログラムと見比べて、各母音を発音する際に舌がどうなっているかを確認しました。
授業後、受講生は「普段は見えない口の中の舌の動きが目で観察できたので母音四角形上の母音の配置を実感することができました」などと話していました。
長峯さんは10月3日~14日、ポートアイランドキャンパスに超音波装置を持参、希望する英語コースの学生に超音波による英語発音チェックを体験する機会を与えていただきました。
母音四角形:口の開きを縦軸、舌の位置を横軸に、対応する母音の位置を表示した変形の四角形。