神戸学院大学

グローバル・コミュニケーション学部

グローバル・コミュニケーション学部英語コース荒島ゼミ生が本学で英語模擬国連を開催しました

2022/11/28

英語模擬国連の全体会合
英語模擬国連の全体会合
大学生と高校生が一緒に議論
大学生と高校生が一緒に議論
各国の「大使」は学生や生徒
各国の「大使」は学生や生徒
緊張感と同時に打ち解けた場面も
緊張感と同時に打ち解けた場面も

グローバル・コミュニケーション学部英語コースの荒島ゼミ4年次生10人が、卒業プロジェクトとして、11月20日にポートアイランド第1キャンパスD号館で「第1回神戸学院大学模擬国連(KGUMUN 2022)」を開催しました。会場を国連開発計画(UNDP)の議場に見立て、「SDGsに関するグローバル課題の解決」を議題としました。

参加者は各国の代表者となって議論を行い、共同で政策を考えます。英語模擬国連会議を知ってもらって、楽しんでもらうのが目的です。

開会式に続き、荒島ゼミ生(1人1カ国の大使役)および神戸学院大学附属高等学校1年生(3人で1か国の大使役)が各国のプラカードを掲げて出席確認しました。続いて、各国の「大使」が政策に関するスピーチを1分半行いました。

その後、四つの委員会に分かれ、「大使」があらかじめ用意したポジションペーパーと呼ばれる政策ペーパーに基づいて、委員会ごとに決議草案を作成しました。さらに、4地域ブロックに分かれて、各委員会の決議案のうち同じ地域に所属する加盟国が提出した政策に対する修正案について話し合いました。

再び委員会ごとに会合を持ち、地域ブロックからの修正案の受け入れについて可否を話し合いました。合間には全体会合があり、「大使」による動議の提出によって会議が進みました。最後には全体会合で、各委員会が受け入れなかった修正案について投票を行い、最終的に四つの決議を採択しました。

■最後までやり遂げた学生たち 運営を通じて全員が成長
「事務総長」役を務めた津田穂乃里さんは「これまでの計4回の模擬国連を経験し、今回のKGUMUN2022は大学生活の集大成でした。経験豊富な学生、オンラインでの経験はあるが自信がない学生、今回が最初にして最後の模擬国連となるなど、さまざまなゼミ生がいますが、約8か月の準備を通してオリジナリティーのある素晴らしい大会となりました。持続可能な開発目標(SDGs)について、幅広い情報を集めて主体的な考えを構築し、国際社会におけるリーダーシップを育てる機会として模擬国連を高校生や大学生に知ってもらういい機会になりました。また運営にあたり、本格的でかつ初心者にも平易で参加しやすくするためにとミーティングを重ね、メンバーが協力して力を発揮できました。今回のイベントを通して、参加者が英語の実力を発揮し、世界的な問題をさらに積極的に考える機会になれば」と話しました。

「議長」の福田裕さんは「初めて主催者側に立ち、議事進行を担当しました。第1回目の開催とあり、進行方法、最終投票などで苦戦しましたが、無事に終えることができました。一般の参加者とは違い、中立的な立場でSDGsにおける国際問題について考察する難しさを知りました。模擬国連では国際問題に対しての解決策を採択するために多くの手順が必要となるため、主催者側として会議中の討議が円滑に進むよう、議長の進行用のスクリプトに不備がないか何度も確認しました。参加者の半数以上は高校生であったため、会議の基本を押さえつつ、簡潔で理解しやすいスクリプトの作成を心がけました。今後も、より多くの人が世界情勢に目を向け、国際社会をより良くできる環境をつくっていきます」と話しました。

「副議長」の岡部真歩さんは「振り返ると、たくさんの苦労がありました。しかし、開催にあたって、各自が責任をもって自分の役割を果たし、全員で協力することができたからこそ、本番大成功で締めくくることができたのだと思っています。高校生にも参加して頂き、大きなプロジェクトになりましたが1人では成し得ることができないことも、一人一人の力が集まればこんなにも大きな事を成功させることができるのだと最後は感動しました。KGUMUNを通して、一人でも多くの方が国際問題や国際理解に関心を持ち、模擬国連を知ってもらえる機会になるととてもうれしく思います」と話しました。

「カメラマン」を担当した豊田真吾さんは「初めて運営側に立ち、参加者に各場面で、今すべきことを簡潔に伝えることが非常に難しかったです。しかし、運営として会議の全体をじっくりみる事ができたので、参加者一人一人の議論の方法にそれぞれ個性が感じられ、楽しみながら運営する事ができました。前期から準備してきたKGUMUNが最後までゼミメンバー全員で無事に完結する事ができて、素直にうれしかったです」と話しました。

「ノルウェー大使」として委員会会合などの進行役を担当した十河幸神さんは「各大学が主催する英語模擬国連に数回参加したことがあります。今回は、初の英語模擬国連主催で、初めて『運営』を経験しました。準備期間で、広報活動による参加者募集から参加者への事前指導、当日の準備等をしながら開催のシステムを試行錯誤し、ゼミ生全員が各自の作業を並行して行いました。無事に終わり、振り返ってみると、一瞬一瞬はとても忙しかった気がしますが、濃厚で貴重な経験ができました。何よりも楽しかった! それに尽きます」と話しました。