土曜公開講座「日本とイギリス -2つの島国の比較-」を開催しました
2024/05/27
5月11日、有瀬キャンパスでグローバル・コミュニケーション学部のニコラス マスティー講師による「日本とイギリス -2つの島国の比較-」を開催し、161人が参加しました。今春の土曜公開講座は第87回となり、各研究分野の教員が「私たちのくらしと文化」という統一テーマに基づき、全5回の講義を行います。
マスティー講師はイギリスのシュロップシャー出身です。シュロップシャーは、ウェールズとの境界近くに位置するカウンティ(県)です。進化論で知られるチャールズ・ダーウィンの出身地としても知られており、またシュロップシャーブルーというチーズの原産地や、世界初の鉄橋であるアイアンブリッジが建設されたことでも有名な地域です。
次に、今回のテーマである日本とイギリスの比較について説明しました。まず、日本とイギリスの共通点として、両国ともG7の参加国であることや、島国であること、四季があることを挙げ、相違点として、イギリスは4つの国からできている構成国であること、気温より日照時間が季節の変化の目安になっていることを挙げました。
マスティー講師が来日して間もない頃のエピソードも紹介し、日本はイギリスと違い、1日の中でも温度の違いが激しく、環境に慣れるのに苦労したことや、チップの文化がないこと、家の中で靴を脱ぐ習慣などに驚いたという自身の経験を語りました。また、「すみません」という言葉について、レストランで注文する時や、謝る時など多用なシチュエーションで使用されていることにも違和感を覚えたと話しました。
続いて、日本とイギリスの習慣の違いについて説明しました。両国ともお茶を飲む習慣はありますが、イギリスでは紅茶が一般的です。両国とも外国の食べ物や飲み物を楽しむ習慣はありますが、日本人はイギリス料理があまり好きではないというデータについて説明した際には、会場内から笑い声が溢れる様子も見られました。
講義の最後は、イギリス旅行のアドバイスとして、夏でも寒い日があるため服装に気を付けること、スリが多いため華美な洋服やアクセサリーを控えることを伝えました。
受講者からは「ユニークな講義で楽しかった」「日本とイギリスの文化の違いが良く分かった」など多くの感想が寄せられました。