グローバル・コミュニケーション学部の仁科恭徳教授が英国オックスフォード大学大学院で特別講義を行いました
2022/11/16
英国オックスフォード大学で客員教授を務めるグローバル・コミュニケーション学部の仁科恭徳教授が11月2日、同大学院の修士課程に所属する大学院生を対象に特別講義を行いました。演題は「How to use corpora to investigate Gen Zer's language and its usage on the Internet, and how to conduct a survey」(ネット上の若者言葉、若者の言語使用について実態調査をするためのコーパスの使い方、調査方法について)」。「Gen Zer」はZ世代の若者のことです。
受講した「MSc/MPhil in Japanese Studies(日本学専攻マスターコース)」の大学院生は、日本における人権問題やコスメティック産業の現状、伝統落語、新宿を中心とするナイトライフ、沖縄問題などをテーマとし、多種多様な日本の文化・歴史・問題について研究しています。院生の国籍もイタリア、デンマーク、中国、アメリカ、ドイツ、アイルランドなど国際的で、英語と日本語に加えて、さらにもう1言語を話すことができるトライリンガルです。日本への留学・インターンシップ経験を持つ大学院生も多数います。
これら大学院生が履修している授業課題の一つに、最近の若者言葉に関する調査も含まれます。このため、特別講義において仁科教授はネット上に蔓延する若者言葉および若者の言語使用について、専門でもあるコーパス言語学の見地から、分かりやすく講義しました。さらに、実際のコーパスの使い方や調査方法についてワークショップ形式でハンズオン(体験学習)セッションを行いました。最近のコンピュータ技術やツール、アプリケーション等を駆使することで、どのように言葉の実態調査を行うことができるのかを視覚化して見せることで、聴講した院生からも驚嘆の声が上がりました。
現在、仁科教授は現地スタッフとも話し合いながら、日本の社会や文化を学ぶオックスフォード大学大学院の院生と本学グローバル・コミュニケーション学部英語コースの学生との間でランゲージエクスチェンジ・パートナー制度等を結ぶために、可能性を探っています。