GC学部の学生が「楽天ヴィッセル神戸」広報部のランバート謙さんから海外留学の心得などを学びました
2022/10/28
グローバル・コミュニケーション学部は「海外語学留学事前指導」の授業で、10月24日、「楽天ヴィッセル神戸」広報部マネージャーのランバート謙さんを特別講師に招きました。
全員参加のセメスター留学を来年度に控えた2年次生約110人が受講しました。中島アンディ史人准教授が司会を担当し、海外経験の豊富なランバートさんから異文化理解や外国生活を楽しむために必要なことを学びました。
ランバートさんはドイツ人の父と日本人の母を持ち、日本語、英語、ドイツ語のトリリンガル。教育を受けた言語は英語ですが、「日本では日本語で考えることが多い」といいます。2014年にドイツのケルン体育大学を卒業してドイツ・ブンデスリーガ所属のプロサッカークラブ「1.FC.ケルン」に入社し、その後2019年に楽天ヴィッセル神戸に入社して、選手の動画撮影やSNS投稿などを通じての広報活動を続けています。「ミッションはファンを拡大し、事業売上を最大化させ、コンテンツのマネタイズ(収益につなげること)です」と業務について語りました。
「SNSの反応はチームの成績によって変わりますか」とのランバートさんの仕事に関わる学生からの質問には、「うまく行っているときは『いいね』とかしてくれて好意的ですが、チームが負けだすと厳しくなります。炎上したりしますから」と、なるほどうなずける回答でした。
留学への期待と不安から学生から質問が相次ぎました。「留学中、文化の違い(による困難さ)を感じたらどのように対応しましたか」との質問には、「(自分の国の基準で考えて)マナーが悪いと感じても、その国で受け入れているのなら、自分が合わせるか流す必要がある」と、答えました。
「留学でその国に慣れるためにできることはありますか」との学生の質問に、ランバートさんは「皆さんの性格にもよります。現地の人と仲良くなるには、現地になじむ努力をすることです。頑張ってその国の言語を話すことです。外国人が片言でも日本語を話してくれたらうれしいですよね」と答えました。「大事なのは外国でのコミュニケーション。しゃべるだけではなく、いろんな形でできます。新しいことに挑戦し、自分が好きなことは積極的にアピールしよう」と、役に立つアドバイスもありました。
「トリリンガルで得をしたこと、損をしたことは何ですか」との質問には、「損をしたことはなくて、得はたくさんあります。言語を知れば知るほど、世の中の情報へのアクセスは増えます」と、ランバートさんは確信を持って答えました。
「何を求めてドイツに留学しましたか」の質問には「アメリカは学費が高く、学生でローンを組む人が多いです。ドイツは学費が安く、交通費も無料になるなど、学生に優しいことから留学先として選びました」と答えました。
ほかに「SNSは仕事以外でもやりますか」との質問には、「やります。普段から使いこなしていたほうが、仕事で使うにも役に立ちます」との回答でした。
受講した別の学生は、「ヴィッセル神戸が好きでSNSも全てフォローしているので、そのSNSなどの運営をしている方のお話を直接聞けて、とても楽しかったです。また、3カ国の言語を話せる方のお話を聞き、私も頑張ろうと思いました。留学に対するモチベーションがとても上がりました」と感想を述べました
本学は、ヴィッセル神戸とパートナーシップ契約を締結しています。本講義はその一環として実現したもので、両者の特性を生かしながら、学生もプロスポーツの現場から多くのことを学んでいます。