神戸学院大学

グローバル・コミュニケーション学部

神戸大学、青山学院大学の各大学院に進学するGC学部の4年次生2人に指導教員の荒島教授がインタビューしました

2024/03/19

神戸大学大学院国際協力研究科に進学するトウ ウキンさん(右)と青山学院大学院国際政治経済学研究科に進学する髙木麻未さん
神戸大学大学院国際協力研究科に進学するトウ ウキンさん(右)と青山学院大学院国際政治経済学研究科に進学する髙木麻未さん

グローバル・コミュニケーション学部英語コース4年次生のトウ ウキンさん(中国出身)が神戸大学大学院国際協力研究科に、髙木麻未さんが青山学院大学国際政治経済学研究科に進学します。 髙木さんは上智大学にも合格しました。 2人は入学時には自身が大学院に進学するとは思ってもいなかったといいます。大学院で研究を続けたいと思うようになったきっかけは何だったのでしょうか?  2人の指導教員である荒島千鶴教授(ゼミのテーマは英語模擬国連)がインタビューを行いました(インタビューは別々に実施し、まとめて紹介しています)。 荒島教授は「2人が悩みながらも目標を見つけていった中で感じたことは、きっと後輩やこれから大学生になる高校生の参考になると思います。 また、「学生が成長を実感できる大学」である神戸学院大学での学びも感じ取れると思います。 長くなりましたが、ぜひお読みください」と話しています。

荒島教授:まずは大学院の合格、おめでとうございます。最初にトウさんから。自身では受かると思っていましたか?

トウさん:神戸学院大学で勉強して神戸がとても好きになり、また荒島先生の卒業された大学院に行きたいと思いました。受験したときは、ほかの学生の多くが法学部出身で緊張しました。合格したときは、信じられませんでした。

荒島教授:入試の準備では、何が大変でしたか?

トウさん:大変だったのは、一つ目は筆記試験で、二つ目は研究計画書でした。筆記試験では、法学部生ではないので、国際法に関する知識を準備するのが難しかったです。国際法の教科書を読むのに加えて、いろいろな論文を読んで、先生方は論文をどうやって書くか、を学びました。 研究計画書では、今の世界では情報が多すぎるので、本当に興味があって研究し続けるテーマを選ぶのが難しかったです。また、研究したいテーマの論文が少ないので、情報を探すのが難しかったです。

髙木さん:入試の準備はやはり大変でした。国際関係論の専門知識について何も知らない状態から始まりましたので、知識を学ぶのも大変でしたし、それを自分で言語化できるようになるのも大変でした。 ですが、自分は恵まれていましたので、荒島先生から実際に大学院に行かれた卒業生をご紹介いただいたり、法学部の山越祐太先生、共通教育センターの清水亮先生の授業を聴講させていただいたり、ご教授いただいたのも大きかったです。

荒島教授:入学時に大学院に進むと思っていましたか? また、大学院への進学を考えたきっかけは何ですか?

トウさん:もともと家族は大学院に行ってほしいという希望がありましたが、特に2年間くらいのコロナの時期に帰国できない辛さを経験したので、当初は卒業後は帰国したいと思っていました。ですが、最後は英語模擬国連を通じて自分がやりたいことがあると思い、後悔しないように3年次生の頃くらいに受験することを決めました。将来はまだ具体的な夢はないのですが、大学院で自分の特徴やどんなことをするのが好きかについて発見して、博士課程への進学も検討してみたいと考えています。

髙木さん:大学院に進学するとは思ってもいませんでした。ですが、高等学校で自然科学の課題研究を少ししていたので何かを研究したいとは思っていて、荒島先生に研究の話を積極的に聴きにいったり、中西のりこ先生の音声学の研究プロジェクトの話を聞いたり、参加させてもらったり、東淳一先生の研究室にお邪魔して研究のお話を伺ったりしていましたので、学部で何か専門的に研究したいとは思っていました。 多分、目の前のことを着実にやっていたらいつのまにか大学院進学を志望するようになっていた、というのが素直な気持ちです。ですが、GC学部で専攻していない国際関係論について興味をもったきっかけは、やはり英語模擬国連に参加したことです。一国の大使としてその国のかかえる問題や他国との関係をリサーチするなかで政策に何を盛り込みたいかを考え、交渉のときも他国の国益も考えながら自国の国益もどのように反映させるかについて考えていました。そうして英語模擬国連に集中するなかでもう少し広く世界を見てみたいと思うようになり、今の国際情勢というのは、国家と国家の大きなパワーの構造みたいなものに従っているのかな、というのがとても気になりましたので、国際関係論を研究したいと思えました。将来の夢は、研究者です。頑張ります。

荒島教授:入学したときと今とでGC学部の印象は変わりましたか?

トウさん:あまり変わっていないです。入学前に神戸学院大学は挑戦をサポートする大学・包容力のある大学であると感じていました。今もそう感じています。GC学部には留学経験、海外での勤務経験のある先生が多く、学生たちのそれぞれの特徴を尊重してくれていると思います。

髙木さん:入学した時と今では、いい意味でGC学部の印象は変わっていないです。何も知らない状態で入ったので、すごく明るく元気に先生方がオリエンテーションの会場で迎え入れてくださったのがとてもうれしかったのを今でも覚えています。また、コロナ禍でオンラインになっても、積極的に背中を押すようなことを全員の先生がお話してくださったのがとてもうれしかったのも今でも覚えています。 今も、本当に自分がしたいことを先生方が近くで応援してくださる雰囲気があります。GC学部の先生は、全員でみんなを応援してくださる温かい雰囲気があり、いい意味で印象は変わらず、より深まりました。
また、高校のときよりも大学はいろんな意味で行動範囲が広くなって自分の存在が小さくなるから、孤独を感じやすくなります。GC学部は先生方のつながりもよくて、自分を1人にさせない、温かく人を巻き込んで仲間、または家族と言えばおおげさかもしれないけれど、そんな雰囲気があります。学生たちもそれぞれ目標は違うけれどお互いの目標をみんなで応援しあう雰囲気があります。授業も含めて、失敗をおそれずに挑戦できる場所を先生方がつくってくださっています。

荒島教授:後輩や、受験を考えている高校生にメッセージをお願いします。

トウさん:迷ったときにはやってみる、ということです。私は悩んだときには悪い結果を予想してしまい、チャンスを逃すことがあります。2年次生のときに英語模擬国連の案内をもらったときに1度はパスしましたが、荒島先生の励ましを受けて挑戦することにして、人生も変わりました。悩んだときは、「Just do it!」です。

髙木さん:大学に入って、高等学校のときには想像もしていなかったようなプロジェクトに携わり、また大学院進学を選びました。高校生のときに思っている不安は、後に思うとちっぽけなもので、今自信がなくても自分のなかでとじこもらなくてもよいと思います。将来の不安や見えないものにとらわれるのではなくて、目の前にあるものに真剣に楽しいな、面白そう、とポジティブに向き合っていると、いつの間にかやりたいことが見つかってきます。 目の前のものにポジティブに取り組んでいたら、結果もポジティブになるのかなと思って、自分にも言い聞かせています。

荒島教授:トウさんも髙木さんも、4年間の思い出と成長を胸に、広く世界に羽ばたいていかれることを心から応援しています!