GC学部で米国ポートランドの起業家、山本彌生さんが「コミュ力で広がるグローバル社会」と題して講演しました
2024/10/09
米国西海岸にあるポートランドの起業家、山本彌生さんが10月2日、グローバル・コミュニケーション学部の荒島千鶴教授の担当授業で、「コミュ力で広がるグローバル社会」と題して講演しました。
山本さんは企画プロジェクト&視察コーディネーション会社「PDX Coordinator & Planner, LLC」代表を務め、「Global Vision, Local Excellence」をビジョンに掲げ、『ビジネス、行政、学術、メディア』の四つの分野で日本とオレゴン州の橋渡し役をしています。また、ニューズウィーク日本版にて「最新ポートランド・オレゴン通信──現地が語るSDGsと多様性」を月1回連載し、グローバルなビジネスのコンセプトや取り組みを紹介しています。
本学での講演ではまず、日本企業もグローバル化という変革を必要とされていることを具体例を用いて述べ、学生が「社会というプール」に飛び込んだときに「アップアップしないためにどんな準備体操/自己トレーニングをしたらよいのか」について具体的に説明してもらいました。
山本さんによると、それは第一に「コミュ力(コミュニケーション力)」を伸ばすこと」。それを実現するポイントの一つは「エモーショナル・インテリジェンス」という言葉に見られるように、「自分の感情を管理し、他の人の感情にも配慮する力を身につけることの重要性」だということでした。
第二に「聴く力、想像する力をつける」ことです。たとえば興味のある分野のポッドキャストを聴くことで、聴く力を伸ばせるとの具体例が示されました。
第三に、「クリエイティブ・イノベーション発想を身につける」ことです。今の時代、答えは一つではないので、たとえば小さな情報が砂時計の一粒とすると、それらが集まって積もっていくことで新しいアイデアやイノベーションが生まれる、との話も説得力がありました。
最後に、世界のリーダーは座右の銘として「誠実さ」を挙げる人が多いので、目先の損得にとらわれないことの大切さを強調して講演を締めくくりました。
学生らは真剣に講演に耳を傾け、山本さんから学んだ「自己トレ」に今後励みたいとの感想を寄せた受講生が多くいました。講演後、山本さんに個別に進路などを相談した学生も数人いました。