経済学部の木暮衣里准教授が大丸神戸店と連携してワークショップを実施しました(第1回目)
2024/10/31
経済学部の木暮衣里准教授が10月20日に南京町の曹家包子館で、もとまちこども大学「もとまち こどもマルシェ~マーケティングで学ぶお店の『価値』の伝え方~」ワークショップの第1回目を開催しました。当日は経済学部・木暮ゼミの平野太一さん、齋藤凜さん、大堂弥羽さん(いずれも2年次生)、安部礼恩さん(1年次生)の4人がサポートスタッフを務め、小学生10人が参加しました。
「もとまち こどもマルシェ」は、マーケティングの学びと大丸神戸店によるおもてなしの心、商品を介して地域を学ぶことを目的に2019年からスタートした企画です。2021年度より神戸・南京町で愛され続けている「元祖・豚饅」を生み出した株式会社老祥記の特別協力を得て、地域の歴史や商品づくりと販売を通して老祥記が大切にしていることを学び、商品の魅力(価値)をどのようにしたらお客さんに感じていただけるかを、全3回のワークショップを通して考えています。
第1回目となる今回は、地域・お店の研究をテーマに老祥記の歴史を学んだ上で、第3回目の販売体験に向けた豚饅頭の商品研究などを行いました。
全員で自己紹介した後、木暮准教授が3日間のワークショップの内容を説明しました。続いて老祥記4代目の曹祐仁さんが、神戸・南京町と老祥記の歴史、豚饅頭の誕生秘話や製造工程等について、講義を行いました。
「老祥記では、毎日何個の豚饅頭を作っていると思いますか?」とクイズを出すと、子どもたちは次々に手を上げ回答。1万個という回答が多い中、正解は1万3,000個。全て職人の手作りで大量の豚饅頭を作っていることに、子どもたちは驚いていました。
次に、「老祥記の見学」「豚饅づくり体験」」を3グループに分かれて順番に行いました。老祥記の見学では、実際に豚饅を製造している厨房の中や、製造に用いている麹を見学しました。プロの職人が目にも止まらぬ速さで豚饅を作る手さばきに、子どもたちの目は釘付けになっていました。第3回目のイベントで実演販売する「焼豚饅頭」の作り方のレクチャーも受けました。
豚饅づくり体験では、曹佳映さんが指導を担当し、豚饅頭包みにチャレンジしました。「肉汁が漏れないようにしっかり包むのがポイント」と説明を受けながら、手のひらで生地を伸ばし、餡を包んでいきました。蒸し上がった豚饅頭を皆で試食。「包むのが難しかったけど楽しかった」「おいしい!」と、子どもたちの声が上がりました。
また、「もとまち こどもマルシェセット」として3個セットで販売する豚饅頭について、どの商品を組み合わせるか、いくらで販売するかも考えました。
セット商品は、老祥記の豚饅頭と、曹家包子館の椎茸入り豚饅頭の2つに加えて、老祥記がこれまでにコラボ商品として限定で開発販売した「神戸長田牛すじぼっかけ豚饅」と「兵庫県産バジル香る100年カレー豚饅」のいずれかを復刻商品として組み合わせます。両方の豚饅を子どもたちが試食して話し合った結果、「神戸長田牛すじぼっかけ豚饅」に決定しました。
販売価格については、曹さんから「材料費」「間接経費」「利益」そしてお客様の視点を考えることが重要と教わり、チームで相談。何度も協議を重ねた結果、3個セットで550円に決定しました。
続いて、店頭でのPRに使用するPOPづくりのポイントを大丸神戸店営業推進部の貞本真理子さんが説明し、「神戸・南京町」「老祥記」「豚饅頭」の3つのテーマでPOPを描く担当を決めて1日目が終了しました。
10月27日開催の第2回目のワークショップでは、今回学んだことを踏まえ、商品を販売する上で必要なマーケティングや、接客、店頭装飾づくり、3日目に行われる体験販売の分担等について学びます。
【商品の販売について】
11月10日(日)12時00分~15時10分(うち13時30分~40分を除く)
大丸神戸店 外廊(北側)の特設売場にて数量限定で販売予定です。
お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。