神戸学院大学

経済学部

経済学部1年次生の「入門演習」で卒業生講演会を開催しました

2024/07/29

卒業生講演会を実施した経済学部の入門演習
卒業生講演会を実施した経済学部の入門演習
講師を務めた(左から)柳原さん、好永さん、松岡さん
講師を務めた(左から)柳原さん、好永さん、松岡さん
講演する好永さん
講演する好永さん
柳原さんの講演を聴く学生
柳原さんの講演を聴く学生
講演する松岡さん
講演する松岡さん

経済学部1年次生の「入門演習」全体講義で7月16日、卒業生講演会を開催しました。

講師はいずれも経済学部卒業生の兵庫県広報広聴課副主任、好永悠平さんと、大倉工業株式会社コーポレートセンター総務・人事部の松岡梨奈さん、卒業生ではありませんが兵庫県人事委員会事務局、柳原まほろさんの3人です。

■兵庫県職員の好永さん「最終面接は人物重視」
好永さんは2019年春に入庁、企業庁地域整備振興課、阪神南県民センター西宮土木事務所、生活協同組合コープこうべ(民間派遣)を経て現在の職場に移り、記者発表の調整、知事関連のホームページ更新、マスコミ対応などにあたっています。学生時代はボランティア活動やアルバイトでさまざまな経験を積み、各種資格も取得したといいます。振り返って、「県庁インターンに参加しておけば良かったです。最終面接は人物重視ですので、学生時代の経験を語れるようにしておくことが必要です」と述べました。志望動機は「幅広い業務ができそうだったから」とのことでした。

■兵庫県職員の柳原さん「企画立案も事業実施も両方できる」
柳原さんは公務員の仕事について、「すべての人に公共サービスを等しく提供する」ことだと定義付けました。そのうえで、都道府県、市町村、国ではどう違うかを説明し、「(中間にある)県の職員は市町をまたぐ広域の仕事がきて、さまざまな分野の仕事が経験できる。企画立案も事業実施も両方できる」と利点を述べました。県の職員採用ポータルサイトに掲載中の職員へのインタビュー動画や、若手職員と1対1で対談できる採用サポーター制度も活用してほしいと述べました。また「休みが取得しやすい」のも県職員の働きやすさの一つだと強調しました。

■化学メーカー社員の松岡さん「入社の決め手は社員の人柄」
松岡さんは出身地の香川県に本社を置く化学メーカー「大倉工業」に2021年春に入社。採用業務や社員の給与計算、雇用保険の申請、地方税の年度更新などの業務を担当しています。学生時代はゼミ活動を頑張ったほか、焼き肉店やドーナツ店、宅配業などでアルバイトし、「もともとは人前でしゃべることが苦手でしたが接客業のアルバイトをしたことが役に立ちました」と述べました。就職に際しては「香川で就職するか、神戸に残るか」迷った末に、地元での入社の決め手になったのは「働いている人の人柄」だったといいます。就職対策のポイントとしては「自己分析して長所を見つけること」を挙げました。

■学生と活発に質疑応答
この後、学生との質疑応答に移りました。「夢の見つけ方を教えてください」との問いに好永さんは「たくさんのことを経験してみないと分からないと思います。アルバイトでもボランティア活動でも何でもいいです」と答えました。

また「公務員試験の勉強はいつからやりましたか」と聞かれ、柳原さんは「大学3年の春から公務員講座を受講しました。公務員試験においては筆記試験の対策だけでなく面接試験の対策も必要です」と述べました。さらに必要なパソコン技能については「ワード、エクセル、パワーポイントは必要ですが、私は学生時代、レポート作成にワードを使ったぐらいでした。県庁ではエルダー職員の制度があって先輩が親切に指導してくれます」と答えました。

「仕事をしていてうれしかったことは何ですか」との質問には松岡さんが「人事の仕事では、インターンシップでは早い時期に大倉工業に入社を決めてくれたことです。2年下の大学の後輩が入社してくれたことも、うれしかったです」と答えました。

最後に好永さんら講師が「就職は先のことだと思われるかもしれませんが、早い時期から準備することが大切です」と、締めくくりました。