経済学部４年次生の「卒業論文指導」の最終講義（関谷次博教授ゼミと林隆一教授ゼミ合同）で１月17日、事前に各ゼミの卒業論文発表で優秀論文として選ばれた５人の代表者による合同発表会を行いました。

優秀な卒業論文を作成した５人の学生によるプレゼンテーションが行われ、参加学生からの質疑応答やゼミ担当以外の教員からのコメントがありました（以下、発表順）。

「住民参加型まちづくりの可能性と課題：明石市を事例として」大村真志さん（関谷ゼミ）
「阪神タイガースはなぜ人気なのか~球団理念の実現性によるステークホルダーの効用~」尾西美優紀さん（林ゼミ）
「株式会社オリエンタルランドの革命から考えるあるべきリーダーの姿」江崎佑菜さん（関谷ゼミ）
「デジタル教科書を無償で導入―誘発性、教育格差の解消、教師の負担軽減－」井上友登さん（林ゼミ）
「香川県特有の『貯める』強さの3つの源泉」佐野悠有さん（林ゼミ）

「住民参加型まちづくりの可能性と課題」を発表した大村さんに対しては、他の学生から「課題や解決についてしっかり考察できている」や「（明石市には）『ゆりかご面接』のような取り組みもあるのかと驚いた」との意見が寄せられました。

「阪神タイガースはなぜ人気なのか」を発表した尾西さんに対して、他の学生から「他球団としっかりと比較されていて用語の説明もしっかりしていた」や「テーマが身近で聞いていて楽しかった」との意見が寄せられました。

「株式会社オリエンタルランドの革命から考えるあるべきリーダーの姿」を発表した江崎さんに対しては、他の学生から「オリエンタルランド社長にリーダーシップ論や経営史学と照らしあわせていてわかりやすかった」や「チャンドラーが唱えた役割を合わせた優れたリーダーシップの人物が書かれて面白い」との意見が寄せられました。

「デジタル教科書を無償で導入」を発表した井上さんに対しては、他の学生から「教育における格差をなくすといった考えが面白い」や「メリットだけでなく、デメリットの部分についても書かれており、理解しやすかった」との意見が寄せられました。

「香川県特有の『貯める』強さの３つの源泉」を発表した佐野さん（林ゼミ）に対して、他の学生から「香川県の県民気質についてオリジナルティがあって面白いと思った」や「この論文で香川に対する見方が一変した」との意見が寄せられました。

最終的に両ゼミ生全員による最優秀論文の投票を行いました。その結果、最優秀卒論として、佐野さんの「香川県特有の『貯める』強さの３つの源泉」が選ばれました。

佐野さんは「最多得票を獲得することができ、率直に嬉しく思います。4年間、勉学に実直に勤しんできた結果、有終の美を飾ることができました。今回の卒業論文の発表で、香川県に少しでも興味を持っていただいて、足を運んでいただければ嬉しい限りです」と感想を述べました。