経済学部の井上教授とゼミ生が枝吉小学校で連携授業を開講しました
2024/03/05
経済学部の井上善博教授とゼミ生15人が枝吉小学校で2月13日、20日に連携授業を開講しました。
「大学生および小学生の学びの場の創出」と「地域間・世代間の交流促進」を目的として、2019年5月に神戸市立枝吉小学校と連携協定を結び、同年度より本学の教員と学生が小学5年生を対象に授業を継続して行っています。
【1日目】
キャッシュレス化が進むお金の使い方や、商品の値段についての授業を実施しました。
スマホ決済やカード決済などのキャッシュレス化が進んでいますが、不正利用の危険性もあります。第三者による不正利用を防ぐためにAIが管理しており、こうしたAIは身近な自動車などにも活用されていることを学びました。
また、商品の値段についてはクイズを通して勉強しました。富士山の山頂にある自動販売機の飲み物は何円かという問題など、班ごとに大学生と相談しながら答えを考えました。「500円」という答えを聞くと子どもたちはとても驚いていました。しかし、頂上まで運搬機を使って運ぶことや、自家発電によって販売機を動かしていることを知ると納得した様子でした。
終盤では、さまざまな分野で活用されているドローンについて学び、次回のドローン飛行に向けてイメージを膨らませました。
【2日目】
体育館にて前回の授業で紹介されたドローンを、実際に子どもたちで飛行させる体験を行いました。A~Iの9つのポイントに分かれて、自分たちのポイントから次のポイントまでバトンリレーのようにドローンを飛ばしました。
1回目は操作にてこずる様子が見られましたが、2回目からはスムーズな操作をすることができました。実際にドローンが飛ぶ様子を見た後に、どのように活動できそうか、ドローンならではのメリットは何かを各自考えて発表を行いました。
高い場所や谷の底など人間がいけない場所の救助に活用する。家の前に飛ばして防犯に使う。宿題や忘れ物を家から届ける。スポーツ選手の撮影に使う。など小学生ならではの意見も聞くことができました。井上教授は、「今後はものを運ぶだけではなく、空飛ぶ車も実際に飛ぶ日が目前にせまっている。自分が小学生の頃は、まったく想像しなかった世界が来ている。みんなが大人になった時にも、もっと違う世界になっていることを感じてもらえたと思う」とメッセージを伝えました。
いつもの小学校の授業とは違う形で、経済について楽しく学ぶことができました。はじめは緊張気味だった子どもたちも、授業が進むにつれて大学生にたくさんの質問をするようになりました。学生にとっても、普段なかなか関わることがない小学生との授業は貴重な体験となりました。