神戸学院大学

経済学部

経済学部の木暮衣里准教授が大丸神戸店と連携してワークショップを実施しました

2023/10/16

木暮衣里先生が今後の流れとメモの取り方について説明
木暮衣里先生が今後の流れとメモの取り方について説明
穴の開いた「ガラスの引き戸」について説明する曹祐仁さん
穴の開いた「ガラスの引き戸」について説明する曹祐仁さん
老祥記の曹佳映さんが豚饅頭の包み方を説明
老祥記の曹佳映さんが豚饅頭の包み方を説明
イートインで販売する焼豚饅頭の説明を受けました
イートインで販売する焼豚饅頭の説明を受けました
POPの作り方を説明する大丸神戸店の森美咲さん
POPの作り方を説明する大丸神戸店の森美咲さん

10月14日、経済学部の木暮衣里准教授が、南京町の曹家包子館で、もとまちこども大学「もとまちこどもマルシェ~マーケティングで学ぶお店の『価値』の伝え方~」ワークショップの第1回目を開催し、経済学部1年次生の品川隼人さん、2年次生の廣瀬光慶さん、米山佳那さん、福本岳琉さんの4人がサポートスタッフを務め、小学生16人が参加しました。

「もとまちこどもマルシェ」は、マーケティングの学びと大丸神戸店によるおもてなしの心、商品を介して地域を学ぶことを目的に2019年からスタートした好評企画です。2021年度より神戸・南京町で愛され続けている「元祖・豚饅」を生み出した株式会社老祥記の特別協力を得て、地域の歴史や商品づくりと販売を通して老祥記が大切にしていることを学び、商品の魅力(価値)をどのようにしたらお客さまに感じていただけるかを、ワークショップを通して考えます。

初日は老祥記4代目の曹祐仁さんが、神戸や南京町の歴史と共に「老祥記」がどのようにして誕生したかを説明。時代の変化や震災を経験した「神戸」と共に歩み、今の「老祥記」があることを伝え、伝統を守るために大切にしている「味」「人」そして「未来」について語りました。その後、老祥記の厨房で豚饅頭作りと、老祥記の豚饅頭を求めてお客様がひっきりなしに訪れ扉を開け閉めすることで穴が開いた「ガラスの引き戸」を見学しました。

見学の後は豚饅頭作りを体験。曹佳映さんが指導を務め、生地と餡が配られ、説明を受けながら豚饅頭を包みました。自分で包んだ豚饅頭の蒸し上がり試食の際は「これ、私が包んだ豚饅頭!」と、誇らしげに蒸したて豚饅頭を満面の笑みで食べていました。

続いて、3回目のイベントで販売する商品について学びました。まず、イートインコーナーで提供する「焼豚饅頭」の作り方のレクチャーを受けました。ホットプレートに多めのごま油を引き、香りが立つまで加熱します。次に、通常の老祥記の豚饅頭よりも小ぶりにつくられた専用の豚饅頭をホットプレーに並べしっかりと焼目がつくまで加熱し、両面に焼き目がついたら完成です。「自宅での練習の際はサラダ油等で代用してもよいので、練習用にお渡しする豚饅頭でしっかり復習してきてください」と語りました。

次に、「もとまち こどもマルシェ」セットとして販売する豚饅頭について、どの商品を組み合わせるかを考えました。セット商品は、老祥記の豚饅頭と、曹家包子館の椎茸入り豚饅頭をベースとして、あと1つを過去のもとまち こどもマルシェ専用に老祥記が開発したアーカイブから、2021年開発の「栗入り豚まん」と2022年開発の「タコ入り豚まん」のいずれかを復刻商品として組み合わせます。両方の豚まんを子どもたちが試食し話し合った結果「タコ入り豚まん」に決定しました。

全ての試食を終え、3個入りの豚まんセットの販売価格を子どもたちが考えました。「材料費」「間接経費」「利益」そしてお客様の気持ちと商品の価値を考えながらチームで相談し、何度も協議を重ねた結果、販売価格が「500円」に決定しました。

最後に、店頭でのPRに使用するPOPづくりの説明を大丸神戸店VMD(ヴィジュアルマーチャンダイジング)担当の森美咲さんが説明し1日目が終了しました。

10月29日開催の第2回目のワークショップでは、初日に学んだことを踏まえ、木暮准教授より商品を販売する上で必要なマーケティングとは何かを、大丸神戸店営業推進部CS企画担当の太田陽子さんより接客とおもてなしについてを、同店VMD担当の森さんより、VMDをPOPと店頭装飾づくりを通して学びます。

商品の販売は、11月3日(金・祝)12時~15時30分に大丸神戸店 外廊(北側)の特設売場にて数量限定で販売予定です。お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。