ニュース解説「コジマ目線」で知られた読売テレビの小島人事部長が経済学部の授業で講演しました
2024/07/10
読売テレビ人事部長の小島康裕さんが7月5日、有瀬キャンパスにて行われた経済学部3年次生のゼミ合同授業で講演しました。
講演は同社の企業説明も兼ね、「テレビ局で働くということ」のテーマで語ってもらいました。小島さんとは旧知の間柄で、授業を担当する岡部芳彦教授が司会しました。
小島さんは愛知県出身で、読売テレビには1996年に入社。2002年に報道局に配属され、パリ特派員を4年間務めたほか、解説委員として夕方のワイドニュース番組「かんさい情報ネットten.」ではニュース解説のコーナー「コジマ目線」を担当するなど、重要な仕事を任されてきました。
西日本最大級のスタジオを持つ読売テレビはキー局の日本テレビを筆頭に29社が加盟するネットワークの中でも準キー局と位置付けられ、大災害などで日本テレビが放送困難な状態に陥った場合は、読売テレビがその役割を担うことになっているといいます。
同社の業務については、制作、報道、スポーツ、技術、アニメ、アナウンサー、営業、ビジネス、イベント、コンテンツ戦略、ICT開発、DX推進など多岐にわたり、小島さんは「経験できる仕事は無限大」と、魅力を語りました。異動で配置替えも多く、「異動はまさに社内転職。同じ会社にいながら、さまざまな仕事ができる」と、自身もむしろ異動を肯定的に受け止めてきました。
テレビ番組を作り、放送するだけというのは過去のことで、今は「世界を舞台にしたコンテンツビジネス」を展開する時代になったといいます。番組も視聴率がすべてではなく、国内外に何回配信できるか、どこの国に紹介すればコンテンツとして売れるかを常に考えなければならないというのも学生にとっては興味のある話でした。
学生や岡部教授との質疑応答もあり、「もう一度報道現場に戻りたいですか」との質問には小島さんは「記者としてはやることはやったとの思いがあります。ただ希望としてはドキュメンタリー番組を作って、視聴者に紹介したいです」と答えました。
もう一つ学生が知りたい働き方については「新入社員のある日のスケジュール」を紹介し、「昔は厳しい仕事というイメージがありましたが、今は何もなければ定時で帰ることもよくあります」と説明しました。また。若い社員の働きがいの事例として、「かんさい情報ネットten.」の「キシャ目線」のコーナーでは新人記者もスタジオに出演し、自分の言葉でニュースを伝えていることを紹介しました。人事部長として、社員の仕事と生活の調和「ワークライフバランス」の実現に力を入れていることも分かりました。