「Mラボ課題解決ラボ」の最終報告会に経済学部の林ゼミと木暮ゼミが参加しました
2023/12/08
大学のゼミナールが地域企業の課題を解決するためのアイデアを出し合う「Mラボ課題解決ラボ2023」(神戸新聞社主催)の最終発表会が12月2日、神戸市灘区の神戸大学経営学研究科本館で開かれ、経済学部の林隆一教授ゼミ(1チーム)と木暮衣里准教授ゼミ(2チーム)が参加しました。
11年目の企画で、MラボのMはマッチングやマーケティングなどの頭文字です。ラボは実験室です。京阪神の8大学12ゼミナールが、マッチングされた兵庫県内に本社を置く企業など5社(組合)と個別に連携し、課題解決のアイデアを夏から練り上げてきました。
■木暮ゼミと兵庫ヤクルト販売
まず木暮ゼミの先発チーム(9人)が「兵庫ヤクルト販売株式会社」の課題解決に向けて「ヤクルト1000 1日50,000本達成のためのヤクルト・コミュニケーション」と題して発表しました。ターゲットを従来の「ストレス社会を生きる20~50代の働く人」から「家にいるストレスを抱えた女性」に目を向ける必要があるとしました。具体的には宅配ステーションを活用して更年期以降の女性が健康マージャンや太極拳を楽しむ案、ヤクルト保育園を活用して赤ちゃんとお母さんが集まる場づくりなどのアイデアを出しました。最終的にはヤクルト1000を媒介とした「ヤクルト・コミュニケーション」の推進で販売目標を達成するという提案でした。
■木暮ゼミとTAT
同じく木暮ゼミの後発チーム(9人)はプロのネイリスト専用の卸し・商品開発「株式会社TAT」の課題解決に向けて「メンズネイル、メンズネイルケア市場の開拓」と題して発表しました。アンケートやグループディスカッションを行い、メンズネイルをしている帽子専門店「マキシム」の会社幹部にもインタビュー取材を実施。学生や若者を対象とした100円ショップのネイルシール活用、ネイルサロンでの女性との「ペア割」、30代以上のおしゃれで経済的にも余裕のある層に向けた方策、さらにメンズネイル、メンズネイルケアサイトの立ち上げとオンライン販売を提案しました。男子学生が実際にネイルをした手を審査委員に見せ、会場をわかせました。
■林ゼミとまねき食品
林ゼミのチーム(7人)は駅弁、えきそばの製造販売「まねき食品株式会社」の課題解決に向けて「ガチャ導入によるまねき食品への影響」と題して発表しました。えきそばのトッピングをガチャのカプセルの中に書かれた具をサービスするという案で、ガチャで遊びの要素と実利をプラスしました。「ターゲット層の拡大」を目指し、実際にテスト販売もしてみたところ、「アレルギー対策ができていない」などの問題点が分かりました。さらに「家族で楽しめた」など好意的な感想をもらうことができて自信を深めました。この事業で「世の中に新しい価値と文化を創造する」という同社の企業理念も実現できると訴えました。
審査委員の皆さんからは「時間がオーバーしたのは残念だったが、課題解決のために苦悩されたことはよく分かった」(木暮ゼミ先発チーム)▽「プレゼンテーションがうまい。アンケートだけでなく、目的に従っていろいろな種類の情報収集をして、何が問題か掘り下げたところが良かった」(木暮ゼミ後発チーム)▽「情報量が多く、中間発表より調査して内容を深めていた」(林ゼミ)――との講評がありました。
最後に成績発表があり、グランプリなどのゼミを表彰しました。結果はMラボ課題解決ラボのページや来年1月下旬の神戸新聞特集紙面で発表されます。
【マッチング企業のWEBサイト】
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