神戸学院大学

経済学部

経済学部の授業で「将来の資産形成を学ぶ」と題した特別講義がありました

2024/12/10

将来の資産形成を考えてもらうための特別講演をする福元副部長
将来の資産形成を考えてもらうための特別講演をする福元副部長
軽妙な語り口の福元副部長
軽妙な語り口の福元副部長
福元副部長の講演を聴く受講生
福元副部長の講演を聴く受講生

経済学部の林教授らが担当する「基礎演習」の授業で12月3日、三菱UFJ銀行プロモーション営業部の福元有紀副部長が「将来の資産形成を学ぶ」と題して特別講演しました。学部の9ゼミから1年次生約160人が受講しました。

入社25年で2支店の支店長も務めた福元副部長はキャリアコンサルタントの資格も取得し、現在はプロモーション営業部で顧客との面談で営業活動する部員のとりまとめをしていると自己紹介しました。

まず、「人生にはさまざまなライフイベントがあり、未来の資産形成のためには若い時から計画的に(貯蓄や投資)を実践し、『時間』を活用することが大切です」とのアドバイスがあり、まとまったお金がかかるのは、住宅購入資金、教育資金、退職後の生活資金だとし、それぞれいくらかかるかを統計で示してもらいました。預貯金プラス退職金の取り崩しで足りない部分の不足を補うマネープランを考えるため、「60歳までに2400万円(60歳代平均預貯蓄残高)をためるために必要な期間と月々の積立金額」が金利(複利)によって大きく異なることをグラフで見せてもらいました。

資産形成プランを今から考える上で、日本はデフレ状態が長引いているものの物価の上昇も考慮しなければいけないとし、牛乳や映画館の入場料など身近なものの値段が1975年当時と比べるとどの程度上昇しているかクイズ形式での数字の比較もありました。

投資熱は海外に比べると日本ではそれほど高くはないものの、低金利が続いているので預貯金ではあまり資産が増えず、債券や株式、それらをパッケージした投資信託のような金融商品の購入も資産を増やす方法として考えられるとの紹介は、学生の関心を集めました。「ただし、投資をする時はコストや税金を考えて始めてください」と、注意を促しました。

また、債券も株式もリスクが低くてリターンが大きいという商品はなく、ハイリスク・ハイリターンかローリスク・ローリターンのいずれかを選ばなければいけないとし、「リスクを抑えるためには分散・長期投資が適している」とのアドバイスがありました。最後に、「今までの話はお金に働いてもらうということです。自分が働き続けるという選択肢もありますが、それにも限界があります。若い学生の皆さんには時間が十分にあります。自分らしく人生を豊かに過ごすために、資産形成に時間をかけて取り組んでみてください」と、福元副部長は締めくくりました。