「KOBEスマートシティ推進コンソーシアム」のワーキンググループに経営学部の学生が参加しました
2022/12/15
KOBEスマートシティ推進コンソーシアムで「株式会社アシックス」が呼びかけた「ランニング・ウォーキングコース活用ワーキンググループ」が始動し、アイデアを出し合う「デザインシンキング」 が12月1日、神戸三宮サテライトで実施されました。
KOBEスマートシティ推進コンソーシアム正会員のアシックスが企画し、同じ正会員の本学にも参加要請がありました。経営学部の齋藤政彦教授を通じて、学部の2~4年次生12人が参加しました。ほかに、正会員の株式会社神戸新聞社、神戸市、株式会社ラスイート、西日本電信電話株式会社(NTT西日本)の若手・中堅社員、職員ら約30人が参加しました。
ランニング・ウォーキングコースは三ノ宮駅をスタート・ゴールにウォーターフロントエリア(海岸沿い)を巡る約9.5キロのルートをアシックスと神戸市が仮選定。実施イベントや取得データの活用、コースの認知の拡大などの方法をグループで検討していきます。
今回の検討では「ペルソナ」(典型的なユーザー像)として週末に海岸でランニングを楽しむ神戸在住、28歳の女性会社員を想定しました。
参加者はグループに分かれ、出勤から終業までのユーザーの活動を想像しながらマップにどんどん書き込んでいきました。終業後は、「ウエアの準備」「ランニングアプリ起動」「ルートを考える」「体操をする」と、走るために必要な行動が続きます。
そのマップに今度はプラスとマイナスの感情がわく要素を書き加えました。「ストレスを一瞬忘れる」「ごはんおいしい」「風が気持ちいい」はプラスの感情。マイナスの感情につながるものには「腰が痛い、疲れる」「靴ずれ痛い」「化粧ののりが悪い」などがありました。
次いで、各項目をグループ分け(グルーピング)して「何をしたいか」「何を言いたいか」でタイトルも付けました。ランニングをすることで、「おしゃれな自分でいたい」「気分転換、ストレス解消をしたい」「走りプラスアルファがほしい」「人と出会いたい。できれば彼氏」などの希望が表面に現れました。
最後に各社(団体)のアセット(強み)、ファシリティー(施設・設備)を使ってどのようなサービスを生み出せるかをグループ単位で洗い出し、一つの企画案としてまとめていきました。経営情報科学コース所属の学生ならではのアイデアや経営商学コースのゼミでの知見、自身のランニングの経験を生かし、「ドローンで走っているところを撮ってくれる」などのランニングと結びつく特別なサービスのアイデアが数多く生まれるデザインシンキングとなりました。今後、ランニング・ウォーキングコース活用ワーキンググループ ではこのデザインシンキングで生まれたアイデアを参考に、さらに議論を重ねて、スマートシティの企画として完成させていく予定です。
【関連記事】:「KOBEスマートシティ」特別講義