神戸学院大学

経営学部

経営学部の林坂教授の授業でアイフル株式会社のシステムエンジニアによる特別講義がありました

2025/01/20

大田課長の特別講義を聴く学生たち
大田課長の特別講義を聴く学生たち
自己紹介する姉川さん
自己紹介する姉川さん
姉川さんの特別講義を聴く学生ら
姉川さんの特別講義を聴く学生ら

経営学部の林坂弘一郎教授が担当する「情報管理概論」の授業で1月10日、アイフル株式会社(本社・京都市)グループシステム本部デジタル推進1部6課の大田悠司課長と姉川壮太さんが企業のデジタル化推進の最前線の現場から特別講義しました。2~4年次生約180人が受講しました。

同社はテレビコマーシャルでも有名で、消費者金融・事業者金融・信用保証の各事業を各地の拠点で展開しています。大田課長は営業からエンジニアに変わった経歴を紹介し、「①アイフルってどんな会社? ②IT企業化への取り組み ③リアルなIT現場を知ろう」の三つの内容で語りました。

①については、過去に積み上げた実績から利益が発生する「ストックビジネス」を主業とした安定した収益基盤を持ち、「銀行の傘下に入っていない金融会社なので、スピーディーで魅力的な事業ができる」のが強みだといいます。外国籍のスタッフが1~2割を占め、「価値観も働き方もさまざまです」と大田課長は述べました。IT専門人材(エンジニア)が300人余り働いていて、2020年には同社のアプリも外部委託ではなく内製することができたといいます。IT企業化を進める組織として同社はデジタル推進に加え、データ分析、デザインの専属部署を設けています。

続いて姉川さんが約250人のスタッフが在籍する「デジタル推進部」で働く人たちの役割には「フロントエンドエンジニア」「バックエンドエンジニア」「インフラエンジニア」があり、それらのスタッフの業務を調整するのが「プロジェクトマネージャー」だと説明しました。リモートワークやフレックスタイムが採用され、「バーチャルオフィス」では質問や相談が活発にやりとりされ、「チャレンジや失敗を賞賛する文化がある」といいます。

現場のセキュリティの取り組み例として、データの暗号化のほか、ファイアウォールの導入、脆弱性診断の実施などを挙げました。

最後に姉川さんから「学生のうちから鍛えられる部分は鍛えておこう」とIT職場で働くことを目指す学生へのアドバイスがありました。

学生からの主な感想は以下の通りです。

・企業のデジタル化について実際に取り組んでおられる方々から生の声を聞くことができてとても有意義な時間でした。
・アイフルはCMで知っていたが実際にどのような企業であるかを知らなかった。
・アイフルが消費者金融であることは知っていたが、IT企業化に積極的に取り組んでいることを初めて知った。
・オンラインの手続きや効率的なサービス提供によって、顧客も社員も便利で使いやすい金融サービスを実現していることが印象的でした。
・デジタル推進部がさまざまなタスクを担当して、アイフルのサービス向上に取り組んでいることが印象的だった。
・特にセキュリティ面の徹底ぶりに驚いた。
・IT関連の知識を今のうちに身につけておきたいと思った。
・文系学部からもIT系に進めることを認識できた。
・いつも授業で勉強していることは理解できても、実際それがどのように使われているのかよく分からなかったのですが、実際に活用されるイメージが沸いたのですっきりしました。
・リモートワークとバーチャルオフィスの話が印象的でした。