神戸学院大学

経営学部

経営学部辻ゼミの3年次生2人が西宮市で「プレラ芸術文化交流サロン」に参加しました

2024/05/30

終了後に洋画家の田中理さんと記念撮影する(右から)高瀬さんと国屋さん(国屋さんの左には田中さんの作品が2点)
終了後に洋画家の田中理さんと記念撮影する(右から)高瀬さんと国屋さん(国屋さんの左には田中さんの作品が2点)
田中さんがかつて描いた自画像の横で記念撮影する(右から)高瀬さんと国屋さん
田中さんがかつて描いた自画像の横で記念撮影する(右から)高瀬さんと国屋さん
「学びの記憶・いつか来た道」の作品を見せながら語る田中さんとファシリテーターの松田さん(右)
「学びの記憶・いつか来た道」の作品を見せながら語る田中さんとファシリテーターの松田さん(右)

経営学部の辻幸恵教授ゼミの3年次生、國屋柊斗さんと高瀬巧弥さんが西宮市プレラホールで5月25日に開催された「プレラ芸術文化交流サロン」に参加しました。

同サロンは西宮にゆかりのある芸術家や文化人を招いてさまざまな年齢層や職業の参加者と自由に語り合ってもらう会です。今回は西宮芸術文化協会元代表運営委員の洋画家、田中理さんの話を聞かせてもらった後に12人の参加者が交流しました。オペラ舞台衣裳デザイナー・地域デザインプランナーで、同ホール運営管理統括の松田優さんがファシリテーターを務めました。

田中さんは西宮市立中学校の美術担当教員や校長を計35年間勤めました。当時の授業は1、2年で美術の基礎を教え、3年では1学期に自画像、2学期には「人間とは何か」の問いに対するイメージをいずれも油彩画で描かせ、3学期にはそれぞれが考える「人間」について立体作品で制作させるという型破りのものだったと冒頭で紹介しました。

同時に精力的な制作活動で多数の賞を受賞。年間27カ所のギャラリーで作品展を開いていたこともあったといいます。代表作に卒業アルバムの写真を緻密に描いた「学びの記憶」シリーズなどがあります。田中さんは「一人の教え子も戦場に送らない」という固い意志を持って、平和な世界を願って絵筆を握ってきました。現在制作中の大作「命綱」も生きることとは何かを表現しています。

発言を求められて國屋さんは、「私も物づくりをしています。田中先生は作品の色調は描く前に決められますか、それとも描きながら決めるのですか」と質問しました。田中さんは「途中のプロセスの中で決めます。作品を描きながら色は変わっていきます」と答えました。

終了後に國屋さんは「私は天然石を使ってアクセサリーを作っています。石の個体差を生かすことを考えますが、自分の心象にあるものをどう生かすかと考えさせられました」と、話しました。一方、高瀬さんは「普段は芸術について、それほど考えませんので、美術や教育について深い話を伺うことができて多くの発見があり、今日の交流会はとても勉強になりました」と話しました。