経営学部の辻教授の授業で「マルヤナギ小倉屋」のひょうごもち麦推進チームマネージャーが講演しました
2024/10/16
食品製造販売の「株式会社マルヤナギ小倉屋」本社(神戸市東灘区)営業部ひょうごもち麦推進チームマネージャー、田中未奈子さんが10月15日、経営学部の辻幸恵教授が担当する「マーケティング論Ⅱ」の授業で、国内産もち麦の需要拡大と商品開発の歩みについて講演しました。
同社は佃煮、煮豆、蒸し豆、惣菜の製造販売を業務とする企業で、主力の佃煮と煮豆では国内2位のシェアを占めています。セブンイレブンの昆布のおにぎりの昆布佃煮を納品しており、最近では蒸し大豆もスチームフードとして国内だけでなく米国でよく売れているといいます。
兵庫県、加東市などと連携して同社が参画している「未来につなぐひょうごもち麦プロジェクト」は今年8年目。穀類の中でも栄養価に優れた兵庫産のもち麦の生産を奨励し、さまざまな料理に取り入れてもらうようPRを続けています。もち麦は北米産のものが広く出回り、8年前は国産のものはほんのわずかでしたが、九州をはじめ全国各地でもち麦生産農家が増えたことから、現在は2~3割を占めるに至っているとの説明でした。
しかし、課題もあり、国産もち麦は外国産の安価なもち麦との価格競争に陥り、生産者の経営を厳しくしていることです。対策として田中さんは、「マルヤナギは栽培してもらっている農家さんの収入安定を目指し、播種前に全量買い取りの契約を実施します。そうすることでもち麦の生産農家さんが安心して栽培に取り組める環境を作り、次の世代に兵庫県産もち麦の生産を繫いでいきたいと考えています」と述べました。
学生からは「ほかの穀類と比べて、もち麦のメリットは」との質問が出ました。田中さんは「栄養的にはいろいろありますが、一つ挙げるとすると良質な食物繊維が豊富なことです。食物繊維には不溶性と水溶性のものがあります。中でももち麦に含まれている水溶性食物繊維の大麦βグルカンは食後の血糖値上昇を抑えるなど機能性が報告されており。当社商品のもち麦うどんも、その機能性を表示した製品になっています」と答えました。
ポートアイランド第1キャンパスで神戸ポートピアホテルが直営する学内レストラン「ジョリポー」では10月16日から、週替わりメニューや日替わりメニューの具材の中に同社の「兵庫県産もち麦」を取り入れる予定です。
昨年度の本学ホームページの記事「経営学部の辻ゼミが産学連携により若者に『もち麦』の良さをPRする展示を神戸マルイで始めました」(2024年1月16日)はこちら
マルヤナギ小倉屋からの「ジョリポー」特別メニューについてのリリースはこちら