経営学部の石賀ゼミが株式会社みなと銀行、大学コンソーシアムひょうご神戸と「企業課題解決プログラム」成果発表会を開催しました
2023/07/21
経営学部の石賀和義教授の3年次生ゼミが7月19日、株式会社みなと銀行、大学コンソーシアムひょうご神戸と合同で「企業課題解決プログラム」成果発表会をポートアイランド第1キャンパスで開催しました。
少子高齢化の時代を迎え、同銀行は地域密着型の金融機関として、若い世代の顧客を増やすことが企業課題となっていることから、主に公式インスタグラムアカウントの活性化に若いゼミ生の感性から生まれるアイデアの提案を求められました。石賀教授は発表前のあいさつの中で、4カ月かけてブレイン・ストーミングを重ね、みなと銀行の皆さんの意見を聞きながら、アイデアを絞り込んできたことを説明。「今回のアクティブラーニングは極上のインターンシップと言えるかけがえのない機会でした」と、感謝の言葉を述べました。
石賀教授のあいさつに先立って、大学コンソーシアムひょうご神戸の山﨑智佳子事務局長から「企業課題解決プログラム」の事例紹介があり、みなと銀行地域戦略部の楡井義丈部長からは発表に期待するあいさつがありました。
■動画CM、オリジナルキャラクター作成など4案を提示
学生は4グループに分かれて発表。まず動画グループでは、スマホアプリを使った手作りの動画コマーシャルを上映しました。クラシックの名曲「愛のあいさつ」のメロディーで「みなと銀行は地域密着型銀行です」などのキャッチコピーが文字と音声で流れ、画面の下部ではかわいい動物が踊るという癒やし系の作品。「シンプルで聴いたことのある音楽を使い、頭に残るようにしました」と、学生は説明しました。
続いて「オリジナルキャラクター」を考えたグループでは、お腹に錨のマークを入れたペンギンの「マリン君」と、目が「¥」の形をしている銀行員風の「マネーくん」を紹介しました。「みなと銀行と言えば…という印象がない」「銀行は堅いイメージがある」と現状認識を示し、マリン君は「顧客やスタッフとのコミュニケーションが大好き」、「マネーくん」は「営業成績では彼の上にいくものはいない」などと性格付けも行いました。
「ミスコンの開催」を考えたグループは、銀行の社員を対象に立候補制で参加してもらうことや大学生から推薦して候補者を選ぶなどとし、選ばれた人にインスタの広告塔となって活動してもらうと提案しました。「少ないコストで行うことができる」「インスタを見てもらえる機会が増えてフォロワーの増加が見込める」とメリットを示し、「話題になれば、今までインスタを見たことのない人の目に留まる確率は上がる」と述べました。
最後に「SNS版三方よしプロジェクト」はインスタグラムを活用した学生向けサービスです。「売り手」「買い手」「世間」の三方に利益をもたらす近江商人の考え方をヒントに、インスタを活用した地域活性化と若者の金融知識の普及を目的に掲げました。現在、インスタアカウントに掲載されている飲食店や観光農園に学生への割引サービスを提案するというアイデアで、「三方」は学生、銀行、地域の企業を想定しました。
各グループの発表後に質疑応答がありました。「ミスコン」は「男女共同参画」の考えや「ルッキズム」への批判もあり、「ミスター」も含めたコンテストという解釈で良いかとの質問があり、学生は「男女双方を対象にしたコンテスト」「見た目だけに左右されない選考」を想定していると回答しました。
■「やってみたくなるアイデア」に賞賛
発表終了後にみなと銀行の楡井部長が4グループの課題解決策に対する講評を述べ、「実際にやってみたくなるアイデアやコストをきちんと考えていただいたアイデアがあり、とても良かったです。動画はキャラクターの動きもあってオーラまで感じ、感動しました。銀行はモノを売るわけではないサービス業ですので、自宅でも職場や学校でもない1人で自由になれる場所、すなわち第3のサードプレイスとなるために皆さんのアイデアを活用していきたいです」と締めくくりました。
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