土曜公開講座「古くて新しいデータサイエンス」を開催しました
2023/05/30
経営学部の齋藤政彦教授による「古くて新しいデータサイエンス」を5月27日に有瀬キャンパスで開催し、80人が参加しました。
今春の土曜公開講座は第85回となり、本年度より経営学部にデータサイエンス専攻が新設されたのを機に、「私たちのくらしとデータサイエンス」をテーマとして、経営学部のデータサイエンス担当教員がデータサイエンスについてわかりやすく講義を行っています。
齋藤教授は「『データ』とは事実や事柄を数字や文字で現したものであり、『情報』とはデータを整理し意味や価値を付加したものです。さらに『知識』とは情報を分析して問題解決に役立つように蓄積したものであり、『知恵』とは知識をもとに、価値を創造する力である」と説明しました。
次に第4次産業革命について、キーワードとして「ビッグデータ」「IoT」「AI」「ロボット」といったものが挙げられることを伝えました。「AI」つまり人工知能は、機械やコンピュータなどの人工的なデバイスに人間の知能や思考能力を模倣・再現する技術です。AIの中には機械学習があり、そこから更に教師あり学習、教師なし学習、強化学習に分かれています。AIは特化型AIと汎用AIがあり、最近注目されているのはChatGPTに代表される汎用AIです。
そして最後にデータサイエンスについて「そもそもサイエンスとは、自然現象や社会現象に関して検証可能な説明や予測を形成し組織化する体系的な取り組みのことです。天文学といった旧来の学問においても、データと学問は深く結びついています。データサイエンスは、数学と統計、特殊プログラミング、高度な分析、人工知能(AI)、機械学習を、特定の対象分野の専門知識と組み合わせて、組織のデータに隠されている実用的な洞察を明らかにしてくれるのです。」と説明しました。
受講者からは「ChatGPTなど具体的な話があり分かりやすかった」「データサイエンスについてもっと詳しい話が聞きたくなった」など多くの感動と感想が寄せられました。
次回は、6月24日、経営学部の大角盛広教授による「でたらめなのに法則が!?-目からウロコの確率統計-」です。